チベット族への更なる虐待

ホーム
上へ
チベット族への更なる虐待
カルマの刈り取りに向かう地球
米国の異常気象
混迷を深める中東情勢の裏事情
徳乃蔵ニュース
中国のシャドウバンキングの実体
デトロイト市の破綻が意味するもの
徳乃蔵ニュース(2)
「アラブの春」から「地獄の冬」へ
ウォーター・クロック
本番を迎える五黄土星
中国、借金全容にメス
怒る龍神様
借金総額1000兆円突破
狂乱の異常気象
怒る龍神様(2)
徳乃蔵ニュース
花火と噴火
狂気化してきた世界の気象
シリア子供難民100万人を超す
ヨセミテ国立公園の森林火災
動き始めたシリアへの軍事介入
問われる米国の軍事介入の正当性
狂気化してきた世界の異常気象(2)
徳乃蔵ニュース
不思議な現象
転換期を迎えた地球
止むことなき米国の自然災害
セサル・ラ・トーレ演奏会
巨大化する洪水
驚きのFRB議長発言
難航する米国の2つの財政問題
定期講演会終了のご報告
人の住めない環境へ向かう地球
世界NO1・中国人のマナーの悪さ
米国を襲うハリケーンと大雪
規模が違う隣国の災害状況
相次ぐ難民船沈没事故
我が国へ難民が押し寄せる日
世界各地で頻発する地震
盟主・米国の実体
オーストラリアの森林火災
真昼の暗黒、大気も政治も
米国凋落の兆し(1)
米国・凋落の兆し(2)
天安門広場に車突入
「お化け仏」の出現
国家の素が出始めた
徳乃蔵ニュース
性懲りもない輩たち
中国で再び爆破事件
フィリピンを襲う超弩級の台風
中国で幼児の肺ガンが発生
中国が抱えたもう一つの爆弾
フィリピン・最大の被害発生
地獄と化したレイテ島
ハルマゲドンに向かう中東情勢
徳乃蔵ニュース
中国・「防空識別圏」設定
狂気の米株式市場
1年前の笹子トンネル事故
重度汚染状態の香港
増加し始めた世界の火山活動
黙示録的な寒気と暴風雪
北欧・60年ぶりの冬の嵐
米国を襲う異例の寒波と暴風雪
中東にも雪
ガザ地区を襲う二重苦
凍てつき始めた地球
未来を告げる海の異変
新島、西の島に連なる
2013年を振り返る

「新社会主義村」への強制移住

 


 
 


「新社会主義村」団地の一角。チベット族遊牧民300万人は
強制的に草原地帯から追われてこの地に移住させられている。

 



中国共産党政権による1950年代のチベット人虐殺とその後の抑圧政策については、既に記してきた通りであるが、ここ数年、チベット族遊牧民に対して強制移住というさらなる人権無視政策が強行されているようである。

ニューヨークに本部を置く人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」が明らかにしたところによると、中国政府が「新社会主義村」と呼ぶ地域に、チベット族遊牧民を強制的に移住させており、その数は2006年以降過去7年間ですでに200万人に達しており、全人口の3分の2を超えてきている。

さらに2014年末までに90万人の移住を計画しているというから、全てのチベット族遊牧民を「新社会主義村」に移住させることになる。何世代にもわたって遊牧生活を送ってきた彼らを強制的に草原地帯から追い払い、孤立したまったく新しいエリアに移住させようというわけである。

「新社会主義村」と称される村に建てられた、移住者用の膨大な数の建物の写真(写真上)を見ると、そこはまるで強制労働収容所のようである。先祖代々長い間 、馬にまたがり草原地帯で羊と共に遊牧生活を送ってきた人々にとっては、荒涼とした土地に建てられた鉄筋コンクリート造りの集団生活の世界は全くの異次元であり、慣れ親しむこと は容易に出来ることではなさそうだ。中国共産党はこうしてまた新たなカルマを背負うことになる。

当然彼らには仕事がないので所得収入が得られない。そのため今は政府の生活保護で暮らしているようであるが、このようなことがいつまでも続けられるはずがなく、やがては中国政府の考える仕事に就かされ、呈の良い強制労働者的な生活を余技なくさせられる事になりそうである。

増え続ける漢族の食糧確保を目的とした新農業政策のために、周辺の自治区に住む他民族の人権を無視したこうした政策は、既に高まってきている中国当局との緊張関係をさらに悪化させる事になるのは必定で、その一つが100人を上回る痛ましい焼身自殺である。

6月26日に発生した新疆ウィグル自治区における35人の死者を出した暴動もまた、長年の漢族とウイグル族との民族対立が浮き彫りとなった事件である。 新疆ウイグル自治区といえば、かって中国軍が自治区の居住区域で大規模な地表核実験を40回以上に亘って行い、環境や住民の健康に甚大な被害を及ぼしたという事実を思い出 さずにはおられない。

中国は、新疆ウィグル自治区で、広島の原爆の数十倍20メガトン級の核実験を46回も行っており、十数万人の犠牲者が出ているといわれている。こうしたおぞましい行為は、中国政府が隠蔽し続けているため、その実情を知る人は少ないが、 放射線防護学の専門家­らの報告が行われたシンポジウム「シルクロードにおける中国の核実験災害と日本の役割」(平成21年3月18日・日本ウイグル協会主催)をユーチューブで見れば、それが根も葉もない噂話でないことが分かる。

実は、新疆ウイグル自治区でのウイグル人と漢民族との対立の裏には、こうした長年の積み重なった恨みが隠されているのである。これもまた中国共産党の持つ大きなカルマの一つである。中国内での対立は漢族と他民族間だけではない。同じ漢族の中でも、都市戸籍を持つ人々と農村部戸籍の人々の間にも根深い対立があり、次第にそれが表面化してきている。

この1年間で中国各地で起きたデモや暴動は想像以上に多く、先日のNHKスペッシャル「中国激動・怒れる民をどう収めるか」を見ると、その数は20万件に達している。その数字を見ると、報道規制を敷いているため外部の者にはなかなか見えにくいが、漢族と 少数民族間の対立や漢族間内部の対立がどれほど数を増してきているかが分かろうというものである。あとはそうした暴動やデモがいつ本格化し、血で血を洗う 事態となるかである。

 

 

 
 


こうした遊牧民たちが見知らぬ土地に移住させられ、鉄筋コンクリートの団地に
住むことになったら、彼らがいかに精神的な抑圧を抱えることになるかが、想像
できる。 漢民族国家中国はまた一つ大きなカルマを背負うことになりそうだ。
 

 
 

 
     

 

 

 

 


 

 

 

 

 

上へ 進む