原油流出ストップの吉報
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メキシコ湾の原油流出現場で油井に設置された密閉ぶたの様子を撮影したBP社の映像(ロイター)
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今朝のBSニュースはメキシコ湾の原油流出が完全に停められたと報じた。人類にとっての吉報である。
GP社は、数日前から流出している油井にフタをする作業が続けていたが、日本時間の16日早朝、フタに取り付けられた遮断弁を閉める作業がうまくいき、原油流出を停めることが出来たと発表した。確かに海底の現場の映像を見ると、モクモクと流出していた原油が停められた様子が映っている。
先ずは、一安心である。しかし、これで心配が完全になくなったというわけではない。残された幾つかの問題点があるからである。主な問題点は次の2点である。
@ 取り付けたフタが原油噴出の大きな圧力に耐えられるかどうかという点。
A 周辺の地殻に穴があき、新たな噴出が始まりはしないかという点。
@ フタにかかる圧力は6000PSI
以下だと漏れが生じることになり、10,000PSI
以上だとフタが破損する危険があるという。そうした点を考えると、今回の作業は大変難しい問題をクリアーしたことになるようだが、この噴出圧力がBP社が望んでいる6000〜9000BPIに、これから先も安定しているかどうかは定かでない。
もしもこれから先、噴出圧力の強弱に変化が生じるようだと、いつまでも押さえきれるかどうか不安を抱えた状態が続くことになる。現に、これから先48時間、油井内の圧力状態を詳細に調べる予定で、その結果、政府とBPがバルブの閉鎖を続けるか否かを判断することになるようである。
A 噴出口周辺の弱い地殻が破られ新たな噴出が始まる可能性は、専門家の中からも指摘されている。先のHPで書いたように、周辺部に他の噴出口のあることがBPの社員の中から指摘されていただけに、心配である。
他の箇所からの噴出が始まった場合は、噴出を停める手段が絶望的となり、最悪のケースになってしまう恐れがある。
いずれにしろ、BPは並行して油井に向けて2カ所の救援井戸を掘り進めており、月末にも完成する見込みである。流出を完全に封じ込めるには、これらの井戸を通じて油井にセメントを流し込むまで待つ必要があるようなので、楽観視せずに、しばらく経過を注意深く見守ることにしたいものである。
仮に、流出が完全にストップしたとしても、4月20日以来、87日間に渡って流出し続けた原油量は膨大で、そう簡単に処理できる量ではないだけに、これから先、予想外の被害が発生してくることになるかもしれない。欧州宇宙機構の衛星写真をみると、原油はすでにメキシコ湾内から大西洋に出る潮流に乗ってしまっているようなので、欧州にも悪影響が及ぶ可能性は否定できない。
いずれにしろ、今回の流出事故は人類に大きな教訓を与えたことは事実である。チェリノブイリ事故に匹敵する人為的大災害と考えた方がよさそうである。二つの事故は、我々が使っているエネルギーを原子力や石油といった公害をもたらすものから、自然エネルギー(フリーエネルギー)に転換する必要があることを天が示しているのかもしれない。
ペトル・ホボット氏も、『[UFO 宇宙人
アセンション]真実への完全ガイド』の中で、宇宙人たちが人類と正式にコンタクトを取り、宇宙の真実や高度な医療技術を提供することになるのは、我々がフリーエネルギーの利用に関心を持ち、実際にそれを使うようになる時であると述べている。
人類の気づきが遅れれば遅れるほど、我々は厳しい未来に遭遇することになりそうである。