スマトラ島沖合の地震
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26日、インドネシア西スマトラ州のムンタワイ諸島で地震の後に
見られたがれきの山。 津波の凄さを物語っている (ロイター)
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25日から26日にかけスマトラ島西部の小さな島々で大規模な地震が頻発しているインドネシアでは、とうとう懸念されていたジャワ島の火山が噴火し、国民の間で自然災害に対する不安が高まっている。
ここ数年、M7以上の巨大地震が頻発するスマトラ島沖では、昨年9月末にM7.6の地震で約1200人の死者が出たばかりであるが、今回もM7.7の地震で死者280人、行くへ不明者500人が発生している。
地元メディアによると、震源地から78キロほど離れたパガイスラタン島では、地震直後に3メートルの津波が沿岸部を襲い400mほど内陸部まで押し寄せたという。確かめられている280人の死者のほとんどが津波によるものであることから、津波の規模は大きかったようである。
アマチュアのカメラがとらえた映像を見ると、ヤシの木が生い茂っていた一帯は裸の地面をさらけ出しており、建物の土台もむき出しになっている。海上では津波に飲まれた船同士が衝突し、被災者が出ている。
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26日爆発的な噴火のあと煙を上げるムラビ山
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一方、ジャワ島中部ではムラピ山(標高2968m)が3回にわたって噴火し、溶岩流や火砕流、有毒ガスの発生によって2
8人が死亡、周辺の3郡の1万4000人の住民に避難勧告が出されている。火山で壊れた多くの家や残骸は白い火山灰に覆われている。ジョクジャカルタの病院によると、一部の犠牲者は判別できないまでに焼けていたという。
この病院の関係者によると、火山の犠牲者の中には、ジャワ島の住民が魔法の力を持つと信じている同山の番人、ムバ・マリジャン氏が含まれている公算が大きいという。また、多くの犠牲者は、噴火口の近くにあるマリジャン氏の家の中やその周辺で見つかっており、氏の家に集まっていた人々のようである。
ムラビ山は2006年にも噴火しているが今回の噴火はそれより規模が大きく、また、さらなる噴火が予想されており被害が広がることが懸念されている。
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火山灰に埋まる村
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タイ大洪水で死者56人
タイでは、今月中旬からの豪雨による洪水で死者が56人に達し、被害は東北部から中部まで34県に広がり、家屋の浸水などで約250万人が影響を受けている。
被害のもっとも大きなノンタプリー県では1985年と1995年にも大規模な洪水が発生しているが、今回はそれを上回る規模で最悪の洪水となりそうだという。このあとさらに豪雨が続くようだと、首都バンコク
でも河川が氾濫する可能性が高く、当局は24時間態勢で警戒を続けている。
アルカイダと政府軍の戦争が続くパキスタンでの大洪水、そして、大規模な騒乱が発生したばかりのタイでの大洪水。両者が自然と人為によるダブルパンチであるなら、インドネシアの地震と噴火は自然災害のダブルパンチということになる。
いずれにしろ、国民を窮地に陥れていることには変わりはない。
寒波と降雪&台風襲来
他国のことなど言っておれそうもないようだ。 大型台風14号が沖縄に近づいており、今回は日本列島を縦断しそうである。30日の福岡講演会はちょうど台風が九州に上陸する頃で、終了後に札幌に飛ぶ飛行機の発着が少々心配である。
それより驚いたのは、今夜(27日)のテレビを見ていたら、北陸や札幌の寒波と初雪のニュースと台風襲来のニュースが重なって流されていた。私も長い人生の中で、初雪と台風が同じ日のニュースで
放送されるのを見たのは初めてである。
札幌や東北の初雪は特別早いというわけではないが、大型の台風が11月に入ろうというこの時期にやってくるのは珍しい。お隣りの韓国の朝のニュースでは、防寒コートに襟巻き
、マスクをかけたサラリーマンの姿が写されていた。今回の台風は韓国にも影響を及ぼしそうだが、防寒コートと台風のニュースはなんともちぐはぐな映像であった。
完全に季節感が狂ってしまったとしか言いようがないようである。
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札幌市の初雪
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