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ロシア森林火災で非常事態宣言 

 

 

 
 


被害が広がる森林火災

 


130年の観測史上最悪の猛暑が続くロシア、中部、西部を中心に森林火災が猛威をふるい、12万ヘクタール(1200平方キロ・メートル)が被災、とうとう一部の州に非常事態宣言が発せられた。

火災の発生地域は1500カ所、火災による死者は40人を超し、2000戸が焼失、4000人が家を失っており、被害状況は拡大し続けている。こうした中、被災地の一つである首都のあるモスクワ州では連日煙が立ちこめ、消火活動だけでなく日常生活もままならない 状況が続いている。

出火の原因は泥炭層の発火と見られているが、その火付け役となっているのが猛暑と干ばつ。インタファクス通信によると、首都モスクワで29日には観測史上最高の38.2度を記録、これから先も猛暑の収まる気配はないという。どうやら、単なる森林火災と考えていたら、とんでもないことになりそうである。

現に、ロシアのテレビは24万人の軍隊が出動し、5万台の消防車が出動している消火活動は、戦争とまったく変わらない状況にあると伝えている。また、関係する州の役人を集めた緊急会議で、プーチン首相は対策論議に明け暮れている官僚に向かって、「このまま、だらだら協議を続けていたら、私たちは死ぬことになるぞ!」と危機感を露わにしている。

モスクワでは、メドべージェフ大統領とプーチン首相に対する、初期対応に対する責任論が出てきており、特に中央政府への権力の集中化を図ってきたプーチンに対する風当たりは強くなりそうなので、自然の力が彼の持つ絶大な権力の剥奪者となるかもしれない。

猛暑による干ばつは、自然火災の発生だけでなく、さらに輸出世界第2位の小麦の収穫量を20%減少させ、モスクワでは既に小麦粉の価格が30%上昇する事態が発生している。これはヨーロッパにも飛び火する可能性が大きく、既にフランスではパンの価格の高騰が懸念され始めているようだ。

 

パキスタンの洪水 死者2000人、コレラの流行の懸念も

 

 

 
 


パキスタン洪水の死者1100人超、アフガンも被災

 


一方、大雨による記録的な洪水に襲われているパキスタンでは、死者の数はすでに2000人を超し、2万7000人が孤立して屋根の上や高地に避難して救助を待っている。また家を失った人の数は、 300万人に達し、これからの降雨により、インダス川流域などで、更なる被害拡大が懸念されている。

被災地の救援に当たっているパキスタン軍の司令官は、「今回の災害は、我々の対応できる規模を遙かに超えている」と語っている。パキスタンはこの時期モンスーンの季節で雨量が多いのは例年のことであるが、この数年、雨が少なかったために河岸工事などがおろそかになっていたところに、大量の雨に見舞われたため、80年ぶりの大洪水となったようである。

心配なのは、コレラの発生である。 今朝(8月4日)のニュースを見ると、既に被災地では、被害にあった動物の死体が腐敗し、悪臭が漂い始めているようである。住む家がない、食べるものがない、こんな状況下でコレラが広がったらまさに地獄である。しかし、その可能性は決して小さくないようだ。

また、大雨による被害は隣国、アフガニスタンにも広がっており、米空軍司令官が1日、CNNに語ったところによると、国際治安支援部隊(ISAF)とアフガン軍が被災地に物資を配送しているようである。

タリバーンとの内戦で傷ついた両国にとって追い打ちをかける洪水はまさに、「泣き面に蜂」。今回の天災、もはや争いごとをしている時でないことを、伝えようとしている天の計らいであるのかもしれない。

反政府武装勢力タリバーンの本拠地・東部クナル州で、アフガン空軍が救出した約2000人の中にはタリバーンの兵士もたくさん含まれていたというから、タリバーンも政府も無益な争いに一刻も早く気づいて欲しいものである。

 

中国 依然続く「三峡ダムの脅威」
 

 

 
 


三狭ダムの放水を見守る係官 (ナショナルグラフィック)

 

 

7月24日に「心配な週末」で掲載した中国「三峡ダム」決壊の懸念は今もなお続いている。ダム湖の水位は依然として警戒水位にあり、台風の襲来や大雨により危険水位超えが危険視されている中、今度は、先日来の豪雨の影響で押し流された何千トンものゴミにより、水門が詰まる危機に直面している。

チャイナ・デーリーは中国長江三峡集団の幹部の話として、毎日3000トンに上るゴミを回収し続けているものの、現在の人手ではゴミの山の撤去には至っておらず、ゴミは約60センチの高さまで積み上がっており、一部では上を人が歩けるほどだという。 

現在、連日の大量の放水により増水を食い止めようとしているわけであるが、もしも、これらのゴミによって水門がつまり、放水に支障が出るようなことが起きると、ダムの決壊の可能性が大きくなってくる。まだまだこれからしばらくは、山峡ダムからは目が離せない状況が続きそうである。

前回、三峡ダム湖の巨大さの詳細は書かなかったが、通常水位が175メートル、その長さは約570キロ、東京〜大阪間ほどあることを知ったら、その決壊の結果がもたらす被害の大きさを想像できるはずだ。

 

 

 
 


大量の放水が続く三峡ダム (ナショアンルグラフィック)

 

 

 

 

 

 

 


 

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