アメリカへも拡大か
1月に大地震に見舞われたハイチでコレラが発生したというニュースが流れてから約1ヶ月、感染は首都・ポルトープランスにも拡大し、死傷者の数が1000人に迫ろうとしている。
地震の復興もままならず、被災者の多くがその日暮らしのテント生活を続けているというのに、コレラの発生となっては、まさに踏んだり蹴ったりである。大洪水で苦しむパキスタンで続くテロの報道と同様、なぜこれほどまでに苦しみが重なるものかと、考え込んでしまう。
我々はテレビの映像で垣間見るだけだが、ベットが尽きた病院の外で苦しげに横たわる患者の姿を見ると、胸が締めつけられる。
治療方法が確立している現代では、コレラは清浄な水の補給と治療薬の投与さえあれば治癒する病気である。
しかし、緊急用の点滴すらままならない状況では、感染は「死」に直結してしまう。そのため、手当を受けずになくなる患者が急増しており、
現在1日の死者の数は60人を超している。このままでは、爆発的な感染拡大によって犠牲者は年末までには数千人に達しそうで、首都・ポルトープランスの
テント村は地獄絵と化すことになるかもしれない。
巷間で言われているように、もしも、ハイチの地震が人工地震兵器(HARRP)によるものだとすると、実行者のカルマは限りなく大きなものとなってくる。ハイチ
との人の往来が頻繁なアメリカなど近隣諸国への感染拡大が心配されているようだが、
いずれの国でも苦しむのは貧困層である。弱者の苦しみがこれ以上広がらないことを願うのみだ。
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米疾病対策センターによると、11月11日時点ですでに死者の数は
800人に達しており、米国など近隣諸国への感染拡大の恐れが出ている |
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ハイチのコレラ死者800人に、米国にも感染拡大の恐れ=CDC
[ポルトープランス 11日 ロイター] ハイチでコレラ感染が深刻化している問題で、米疾病対策センター(CDC)は11日、死者数がこれまでに800人に達したとし、米国など近隣諸国にも感染拡大のリスクがあるとの見方を示した。
今年1月に大地震に見舞われたハイチでは、約1カ月前にコレラの流行が確認され、犠牲者の数が右肩上がりで増え続けている。
CDCの疫学者エズラ・バージレー氏は、ハイチからの電話で「11月8日時点で死者数は640人前後だった。今日までに800人に達している」と報告。「状況は日々深刻化している。ハイチ国民は治療を待っている。病院はベッドが尽き、完全にあふれている」と述べた。また、飛行機で2時間足らずの米国など、ハイチの近隣諸国にもコレラ感染が拡大する恐れがあると指摘した。
24万人以上のハイチ出身者が住むフロリダ州の保健当局によると、1月の大地震発生以降、救援活動などでハイチと米国を行き来する渡航者数が増加している。