二人の自分
山元加津子さんというお名前をご存じの方は多いのではないかと思います。彼女は石川県の特別支援学校(以前は養護学校と呼んでいた)の先生で、心のこもった介護教育を
なさりながら、素晴らしい生き方をして居られる女性である。
以前、「1/4の奇跡」という映画で、彼女が養護学校の子供たちと接している間に起きた不思議で、心温まる体験が紹介されていたので、ご覧になられた方も
おられるのではないだろうか。私がそんな彼女にお会いしてお話を伺ったのは、その映画に私がペルーで撮影した写真の何枚かをお貸ししたことがご縁であった。
また、彼女が散歩の途中で、空を見上げたとき鮫(サメ)に似た大きな魚が空を飛んでいる不思議な写真をお撮りになったこともあり、私のHP「アセンションの兆候」でご紹介させて頂いたことともあったので、記憶して居られる読者もいるかもしれない。
実はそんな彼女に、また最近不思議な出来事が起きたようで、その様子をメルマガの日記に書き込んでおられることを、講演会に来られた女性が教えて下さった。読ませて頂くと、確かに不思議な話
が掲載されていた。
話の概略は次のようである。山本さんが勤めて居られる特別支援学校の卒業生が、先日、書き置きを残して家を飛び出してしまい、お母さんが心配して探していると、3日目に突然子供が帰って来られたという。
どうやら子供は時々自殺を考えることがあるようなので、お母さんは大変心配して探して居られたようであるが、帰ってきた子供の話を聞くと、さまよっている最中に山本先生と出会い、暖かく抱いて頂いて自殺を思いとどま
るよう説得されたので、戻って来たのだという。
ところが、山本先生にはまったくそのような記憶がなく、子供が家出をしていること自体知らなかったそうである。彼女は大分戸惑ったようで、日記の中で「私が二人いる? そんなことないよね。でも、二人いたらいいなあ」と書いて居られる。
確かに彼女ならずとも戸惑う話である。しかし、特殊で希な現象であることは間違いないが、こうした事例は以前から数多く報告され、スピリチュアル系の本で紹介されている。外国での一例を紹介しよう。
聖フランシスコ界の修道士・聖アントニオ1226年のある日、フランスのリモージュという町の教会で説教していた。彼はその最中、町のはずれにあるもうひとつの教会で説教することになっていたのを思い出した。それで聖アントニオは人々に断りを入れると説教を中断し、数十分間黙ってひざまずいていた。
その間、もう一方の教会では、突然聖アントニオが現れ、説教を済ませると、またふわっとかき消えるのを目撃する。その後、彼は元の教会でひざまずく自分の肉体に戻り、中断していた説教を続けたのである。
またわが国でも、ある女性がご主人と散策をしている最中、前を行く友人を見つけて駆け寄って話しかけながらふと後ろを振り返ると、後方にご主人と手を組んで歩いているもう一人の自分の姿を見て驚いた事例が報告されている。これはまさに、二人の彼女が同時に存在した事例である。
これらの2つの事例は自分自身の意識(表面意識)で、別の場所に肉体を移そうという行動をとったわけであるが、どうやら山本先生の場合は、魂レベルで、自分の教え子の危機を知覚し、
無意識で、潜在意識の命ずるままに教え子のところにテレポーテイション(遠く離れた場所に瞬間的に移動する現象)を発現して、子供の窮状を救ったということのようである。
子供が3次元的な目で彼女の姿を目撃し、その彼女に抱かれて自殺を思いとどまるように諭(さと)されたとすると、彼女は3次元的な肉体を持って子供の前に現れたことになる。その時間帯に山本先生が何をして居られたのか、分からないので
判断が難しいところだが、このケースでは、先の2例と同じように同時に同じ場所に存在する「テレポーテイション」とか「バイロケーション」と呼ばれる
分身現象が起きたことになる。
もしも、子供が疲労して精神状態が不安定な状態で魂が肉体を離れかかっていた際に、彼女に会っていたとすると、彼女はペトル・ホボット氏が体験したのと同じように、トランスフォーミング(アセンション)によって、4次元的肉体として子供の前に現れ、二人はアストラル体同士で交流したのかもしれない。
いずれにしろ、こうした現象を体験するということは、彼女が精神性と霊格が高く、肉体の波動を調整出来る段階に達して居られることの証で、波動を変えることによって、「自分が二人いる」こと
や「瞬間的に別の場所に移動する」ことが出来るという典型的な事例である。
彼女自身も幻覚ではなく、実際に起きた出来事ではないかと考えて居られるようであるが、そう考えて間違いない、これから先、同様な体験をされる人が増えてくるはずである。残念ながらこういった体験者の多くが女性であることを考えると、男性に比べて女性は感性が高い生命体のようである(笑い)。
アセンション(波動上昇)を夢見る方々は、日々の生活の中で真心を持って人に接し、徳を積み、感性を高めることが何よりも大事であることを知って頂く上で、またとない事例
であるので、参考にして頂けたらと思い、彼女の日記を転載させて頂くことにした次第である。
山本加世子先生と卒業生との不思議な体験
昨日私、不思議なことがありました。卒業生せーくんのお母さんから、泣きながら電話がありました。「また助けていただいてありがとうございます」っておっしゃるのです。なんのこと?って言ったら、「昨日、かっこ先生が泊めてくださって抱きしめてくださったから、本当によかった、帰ってこないかと思っていたのです。ありがとうございます」っておっしゃいました。
いったいなんのことが、少しもわからないけど、せーくんが、書置きして出ていて、もう3日も帰ってこないで、みんなで探したけど、見つからなくて、ところが昨日帰ってきて、せーくんが「かっこちゃんが、死なないでって泣きながら、抱きしめて、とめてくれた」って。せーくんは、時々死にたくなってしまうことがあります。昔は真夜中に電話があって、飛んで行ったことも何度もありました。
でも、ずいぶんそんなこともなくなりました。わたし、何もしてないよ。言ってないよ。私じゃないよ。でも、お母さんはなぜか「かっこ先生が都合が悪いのでしたら、内緒にしますから、大丈夫です。子供と約束したのですね。でも、子供が言いました。
ありがとうございます」って言ってくださって、内緒じゃないけど、そして私はなんにもしてないけど、でも、せーくんんことが心配だったので、せーくんに電話をしたら、「かっこちゃん、昨日はありがとう。泣かせてごめんね」って言ったよ。どうなってるんだろう。私が二人いる?そんなことないよね。でも、二人いたらいいなあ。
脳幹出血で突然倒れた同僚の宮田俊也先生との意思疎通にチャレンジし続ける山本先生のHP
「おはなしだいすき」を是非ご覧下さい。お読みになられたら、今回、彼女の分身が危機一髪の少年を助けたことが、決して卒業生「せーくん」の幻想などでないことが
お分かりになるに違いない。そして、宮田先生の奇跡的な回復を皆さんとご一緒にお祈りしたいものである。
http://ohanashi-daisuki.com/story/index.html