民主党代表選の結果が教えるもの
14日に行われた、菅直人首相が小沢一郎前幹事長を大差で破り、続投が決定した。
今回の投票内容を分析してみると、党所属の国会議員による投票結果はほとんど差のないものであったが、党員・サポーター票、地方議員票が圧倒的に菅氏に回り、結果は、総数1222ポイントのうち、菅首相721ポイント、小沢氏491ポイントと
230ポイントの大差がつくこととなった。
国会議員のおよそ半数は菅氏の政治的手腕に疑問を持っており、現在の難局を乗り切るには小沢氏でないと無理ではないかと考えたものと思われるが、党員や地方議員はわずか3ヶ月で総理が替わることへの疑問や、金銭問題で身を退いたばかりの小沢氏に対するけじめ論があって、その多くが菅氏支持に回ったものと思われる。
ただ、党員・サポーター票の有効者数342,493人に対して、実際に今回投票した人数は229,030人となっており、棄権者の数は113,463人に達している。つまり、3分の1の人が今回投票を見合わせたことになり、どちらに投票したらよいのか決断がつかなかった人が相当いたようである。
こうして見てみると、一見菅氏の圧勝のように思える結果であったが、必ずしもそうとは言い切れないようである。もしも、棄権者の内の半分が小沢氏に投票していたら、結果は逆転していたからである。したがって、これから先、ねじれ国会や円高不景気、財源不足による公約不履行などにより、八方ふさがりの中で、もしも内閣支持率が30%を切るような事態になれば、国民の間から再び小沢待望論が出てくる可能性がありそうである。
しかし、私はいかなる状況が到来しようと、小沢氏が総理や首相になることはないのではないかと思っている。しっかりした政治持論を持ち、国を引っ張って行く
指導力を持っているという点では、今の国会議員の中で小沢氏の右に出る実力者はいないのではないかと思われるのに、なぜそう考えるかというと、彼にはそうした運気がないからである。チャンスが近づくと、必ず何らかの問題が発生してチャンスの芽を摘まれてしまうようになっているのだ。
実は、1992年と93年の2回にわたって、旧ソ連科学アカデミーが「世界一の超能力者」と認めたブルガリアのベラ・コチェフスカ女史が
伊勢神宮を参拝するために来日している。その際に、これからの日本を託すことになりそうな何人かの若手政治家の未来像を訪ねたところ、彼女ははっきりと小沢氏は、政治的手腕は持ち合わせた大物であるが、決してトップに立つことはないと断言しているのである。
今から17年前、私をそれをある本で、その記事を読み強く印象に残ったので、記憶していたのである。それ以来、小沢氏には何度かトップに立つチャンスが巡ってきたが、その都度挫折してきたのを目にして、
やはり、彼はトップに立つことの出来ない何らかのカルマを持っているのに違いない
、と思うようになった次第である。
3ヶ月前の幹事長を退く経緯や今回の結果を見ていると、どうやらそのカルマは未だに解消できていないようで、彼はこれから先も、あと一歩のところまでいっても、何らかのトラブルや健康問題が発生して、結局トップに立つことは出来ないまま、政治生命を閉じることになるのではないかと思われる。
間もなく決定が下される検察審査会で起訴相当という判断が下される可能性もあり、今回の総裁選が彼の最後の戦いの場になるかもしれない。
実力者だけに、非常に残念であるが致し方ないと思っている。総理や首相になる実力は持っていても、我が身をその立場に押し上げるだけの運気がなければ、人はその地位には立てないのである。実力がなく、その器でなくても総理になる人はいくらでもいる。安部、福田、麻生、鳩山
・・・・ みなその一例である。
おのれの屍を議事堂に埋める覚悟が出来ないような政治家が総理を目指していたのでは、わが国は他国から相手にされなくなってしまう。
中国漁船の拿捕。その行為にケチをつけるために、夜中の2時や3時に日本大使を呼びつける中国政府の常識を逸した横暴な振る舞いを見ていると、この国の将来が心配になってくる。日月神示で語られる「大峠」に向かって国難が近づいている今こそ、菅総理には性根を据えて命がけでやってもらいたいものである。
追記
ベラ女史を日本に招いた渡辺延朗氏から彼女がそのような発言をしたことはなかったと思う、というメッセージが寄せられた。当時の本が手元にないので確かめようがないが、彼女に随行した彼が言うのだから、私の記憶違いで、
小沢氏に対する透視は別の霊能者の言葉であったかもしれないので、一言、お断りを記しておく。