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プーチン大統領・給与10%カットの異例措置

 
 

 
 


苦境に立つプーチン大統領。その先に待っているものは?

 
 

ロシアでは輸出の大半を占める原油価格の大幅な値下がりと、ウクライナ問題で欧米諸国からの制裁によって経済が急激に悪化してきていることは、既にお伝えして来た通りである。1バーレル当たり100ドルを上回っていた原油価格の値下がりは今もなお続いており、50ドル前後に停滞したままである。 一方、通貨ルーブルも1ドル=40ルーブルから60ルーブルドルに下落したまま だ。ウクライナ情勢も停戦状態にあるものの、今後の情勢次第では欧米各国の制裁が一段と強化される可能性が大きい。

こうした状況下、ロシアの経済は大幅に落ち込み、国民から不満の声が上がり始めている。そんな中プーチン政権を批判してきた野党指導者ネムチョフ氏が何者かに殺害され 、その葬儀が今月5日モスクワで行われた。葬儀には4万人が参加、これは最近例のない参加者数で、葬儀の後のデモに参加した人々は、プーチン大統領に対し政権運営が間違っていると抗議の声を上げていた。

反プーチンを唱える野党や欧米諸国からは、ネムチョフ氏の殺害の裏にはプーチン政権が何らかの関係で絡んでいるのではないかと見なされている。 これまでにもジャーナリストや政治家、実業家などプーチン政権に批判的だった人物が次々と殺害されたり、投獄されて来ていることを考えると、そうした推測 が当を得ている可能性は大である。 それを裏付けるように、チェチェン共和国の治安部隊の幹部が容疑者として逮捕されたようだが、フランスのテレビ局F2は真相が明らかにされることはないだろうと伝えている。

そうした国民の疑惑や不満がくすぶり始めた中、数日前に突然、大統領や首相、検事総長といった政府高官や大統領府職員の給与の10%と、ボーナスのカットが発表された。大統領は自らの身を削る姿を見せることによって、国民の減速経済への不満が政権批判に結びつくことを避けようとしたようであるが、政権トップが給料をカットするということはあまり例がないだけに、大統領が先行きに大きく不安を感じていることは確かなようだ。

これから先、原油の下落やルーブル安が進み、さらなる欧米からの経済制裁が行われることになるるようなら、ドルの蓄財もありプーチン人気が続いていることから、しばらくは持ちこたえるだろうが、いずれは厳しい立場に追いこまれることは 、避けられそうもなさそうである。そしてその先に待ち構えているのは、 新たな中東戦争の後にイスラエルの聖地エルサレムにロシア軍兵士が立つ、マタイ伝の預言が伝える光景かもしれない。

 
 

 
 


4万人が参加した野党指導者・ネムチョフ氏の追悼デモは、
困窮し始めたロシア経済に対する不満の現れでもあった

 
 

マレーシア航空機行方不明の謎

 
 

 
     
 

3月8日は乗客・乗員239名を乗せてマレーシアのクアラルンプールから北京に向かって飛び立ったマレーシア航空MH370便が行方不明になってからちょうど1年。 オーストラリアが中心となってその後の捜索活動が行われてきたが、未だに機体の破片も座席も何一つとして発見されないままである。

不思議なことに、事故から半年の内に、ウクライナでの撃墜事故、インド洋での墜落事故と立て続けに3件の事故が発生、800名近くの乗客・乗務員が死亡・行方不明となっている。こうした事は長い航空界の歴史の中で前例のないことであるばかりか、370便を含めどの事故も 、その原因がもう一つはっきりしないままで終わろうとしていることが、気になるところである。

航空機の飛行状況は、昨今、人口衛星からの通信や写真などで精緻に確認が出来る状況になってきている。だからこそ、370便の後に起きた失踪便は航路が確認され 、機体の発見と遺体の収容が行われているのだ。それなのになにゆえ、370便だけは手がかり一つ発見されないまま今日に至っているのか。 

漏れ伝わってくる情報では便は北から南に進路を変え、オーストラリアの南海上を迂回して東に向かっていたようである。それだけの距離を飛行していたのであるなら、何らかの交信ができたはずである。 航路は左、右、左と3回も変更されており、最初の変更直後から位置情報知らせる機器が切断され、その後通信も完全に絶たれている のは、意図的行為と考えた方が納得できる。

それにしても、なんとも奇妙な事故である。この事故があまりに不可解な事故であることは、事故発生から1年になるというのに、誰一人として事故原因を説明できる人 がいないことを見れば明らかである。それは誰もが感じていることで、フランスのテレビF2局は、なぜマレーシア航空は全ての飛行データーを公開しないのか? 1月29日になぜ何の証拠も無しに他の全ての可能性を否定し、これは単なる事故だったと発表したのか? さらには、この飛行機は一体何を運んでいたのか? と疑問を投げかけている。

F2局が言うところの、他の全ての可能性の中には、他国の諜報機関が絡んだ意図的な略奪行為の可能性が入っているのではないだろうか。 だからこそ 370便は何を運んでいたのか?と、疑問を投げかけているのではなかろうか。 「何を?」とは、単に「積載された荷物」だけではなく、 「いかなる人物?」を指しているのかもしれない。 私の知るところでは後者のようである。




 

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