フィリピンの首都マニラから南60キロにあるタール山が12日午後噴火。13日には噴煙は高さが1万〜1万5000mに達し、大量の火山灰が降って周囲に住む1万人が避難を余儀なくされている。
タール火山はフィリピンで最も活動が活発な火山として知られており、最初の噴火は1572年、最も大きな噴火となったのは1754年の噴火で、噴火は7カ月続き周囲の街が破壊された。
その後、30〜50年周期で噴火を繰り返して来ていたが、今回の噴火は噴火の兆候が見えてから、実際に噴火するまでの期間がこれまでで最も短かかったようである。 専門家はこれから先、数日の内に更なる大規模噴火が起きる可能性が高いとしており、タール山のあるカルデラ湖の周囲17キロ以内の住民・およそ930,000人に避難命令が出されることになりそうである。
我が国でもこのところM4前後の地震が多発しており、火山の発生も懸念されている時だけに、同じ環太平洋火山帯に属するフィリピンの火山活動は気になるところである。