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食糧危機に向かう人類
  サンマに続き、急減するスルメイカの漁獲量

 
 

 
 


「 イカがいねぇ!! 」 イカの街として有名な北海道函館市の
卸売市場では、あちこちでため息が漏れる。 夜景を彩る
イカ釣り船の「いさり火」もほとんど見えなくなってしまったようだ。

 

 


関心が新型コロナウイルスに集中している昨今、見過ごしがちであるが、気になるニュースが流れている。その一つが食糧危機につながる漁獲量減少のニュースである。

アフリカやアジア各地で発生しているサバクトビバッタの大量発生によって畑作が全滅的な被害に遭遇しており、夏場にかけて中国も又その被害にあう可能性が高くなっていることについては、既に「アフリカで大量のバッタ発生」「中国バッタ襲来のリスク高まる」でお伝えして来た通りである。それは、田畑の荒廃による稲や野菜の記録的な被害の発生を暗示している。

一方、食卓を飾る魚や肉類についてはどうだどうか。先ず心配なのは海産物である。農業と同様、ここにきて海の異変によって、魚類への甚大な影響が発生し始め、人類の食糧を補う「漁業面」でも打撃が出始めているからである。

「近づく食糧危機の到来」「海水温上昇がもたらす異変 @」でお伝えしたように、秋のサンマといえば値段も安くおいしい魚の代表種であるが、そのサンマの漁獲量が2008年あたりから減り始め、34万トンの漁獲量がここ数年10万トンを切る状況となっており、 サンマとサケの今年の漁獲量は、戦後最低の水準に落ち込んでいるのだ。

実はサンマに続いて、世界の海産物の代表格となるスルメイカも大不況に陥っているのである。塩辛などの加工原料となる冷凍スルメイカは2019年の漁獲量が前年より 80%減少し、この半世紀で最低のペースとなっているのだ。その結果、価格は高騰し50%割高となっているなか、先の見えない不漁で漁船の廃船が相次いでいるのである。

「イカの町」で知られているのが北海道函館市、町の繁華街には活イカ料理を目玉にする飲食店が並んでいる。私もイカが好きなので札幌講演などの際に函館を訪ね て、食したこともあった。しかし、最近は漁獲量の減少が進み、昨年は海が荒れていないのに入荷しない日もあったようである。

 
 

 


10年前20万トンあったスルメイカの漁獲量は、昨年はわずか2万トンに陥ってしまった。
(福井新聞社)

 

その結果、10年ほど前には1000円ほどだった一人前の刺身の価格が、昨年は2000円超えの日が結構あったようである。不漁は全国的に広がっており、2014年頃までは15〜30トンあった水揚げ量は2015年以降激減。昨年4月〜12月末の水揚げ量はわずか2万トン強となっしている。

スルメイカの水揚げを誇る石川県漁業協同組合では赤字操業を避けようと、10年ほど前は20隻あった主力の中型イカ釣り船を今は13隻に減らしている。その結果、一人当たりの消費量が魚介類でトップであったというのに、昨年はサケ、マグロ、ブリ、エビに次ぐ5位となっており、このままでは、「スルメイカが食卓から消える日が来るのではないか」と心配されている。

前回取り上げたサンマにしろ今回のスルメイカにしろ大不漁に陥っている要因は、中国や北朝鮮による大量水揚 だけでなく、海水温の上昇が大きいようである。中国と北朝鮮の漁獲量を抑えさせることは難しいが、海水温の上昇の制御はさらに困難。 これから先、海水温の上昇がさらに度合いを増していく可能性が大きいことを考えると、こうした漁獲量の減少には歯止めが掛からなくなって来そうである。

こうした減少傾向は日本近海で発生しているだけではなく、遠いヨーロッパの西海岸一帯でも発生しているようである。そのため、EUを離脱した英国とEUとの離脱交渉の議題の中で双方の利害関係が激しく対立し 、交渉全体の行方を左右しそうなのが漁業問題となっているのである。

こうして世界的規模で食糧の中心となるコメや小麦が自然災害によって減少する一方で、おかずとなる野菜や魚類などが急激に減少してくるようなら、 これから先、人類は食糧危機を避けて通れそうもなさそうである。

今や世情の混乱は、かって経験したことのない異常気象や天変地異、 株価の急落、ウイルスのまん延による混乱等の様々な要因によって、日に日にその度合いを増す一方である。そこに、 食糧危機がさらに加わることになれば、国家間の紛争の発生は間違いなく増加し、世情の混乱が一段と増すことは避けて通れそうもなさそうである。



 

追記

新型コレラウイルスの主要国の最新の感染者数及び死者数については、「再び急増し始めた新型コレラウイルス」の一覧表に記載されていますので、必要な方はご覧ください。

 

 

 

 




 

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