新型コロナウイルスに揺れる世界。発生源の中国では発生数、死者数共に減少傾向にあるが韓国やイタリアでは感染者が急増しており、韓国では1両日中に感染者数が1000人を超しそうな勢いで、死者数も11人
となっている。
ヨーロッパではイタリアの感染者が230人を上回っており、中東のイランでは感染者数は61人であるが死者数が12人と二桁台に達し、中国に次ぐ死者数となっている。しかし、こうした現状に対して、国連のWHOのテドロス事務局長は現段階では世界的な大流行を意味する「パンデミック」には当たらないと述べ、冷静な対応を求めている。
しかし、経済面においては世界各国の株価が大幅に下落し始めており、「パンデミック」的な兆候が見え始めている。昨日のニューヨーク市場ではダウ平均が1031ドル安と記録的な下げを見せており、アジア諸国やヨーロッパ各国も3〜5%の大幅下落となっている。
観光客の激減、工場生産の停止、輸送ルートの遮断など、世界的に1月以降の経済活動が厳しい状況に置かれているだけに、世界経済の先行きに対して減速懸念がさらに強まるようだと、株価の世界的な下落は止められなくなり、世界同時株安に向かうことになるかもしれない。
しかし、株式市場を操っている「闇の組織」が本格的な下落を先延ばししようとしているなら、2000ドル前後の下落で止まることになるだろうから、しばらく様子を見てみることにしよう。
一方、中国では、3月5日に開催が予定されていた最も重要な会議である「全国人民代表者大会」の開催日の延期が正式に決定。こうしたことは前例がなく、今回のウイルスの拡大が患者の発生を公表しなかったことが要因とされているだけに、習近平主席にとって大きな打撃となることは明らかで、4月に予定されている国賓としての日本訪問も延期されることになるようなら、影響はさらに大きくなりそうである。