昨日掲載した「新型コロナウイルスが伝える中国政府の欺瞞」でお伝えした、イタリアの死者数が中国を上回る可能性が高いという記事は、私の予想通り
昨日の段階で、中国の3248人に対しイタリアの3405人と完全に上回ってしまった。
もしも、こうした状況が今月いっぱい続くようなら、感染者の数も中国政府の発表数値を上回ることになるかもしれない。本日明らかになった2月19日までの感染者と死者数の添付した
上の表を見てみると、驚く点がいくつか見当たる。
@ スペイン、ドイツ、米国の感染者の増加が3000人〜5000人と急増している点。 特に気になるのは5040人という米国の増加人数である。こうした動きもあって、米国での中国人に対する嫌悪感が急激に増して来ているというニュースが気になった。
米中関係は良好だと言っていたトランプ大統領自身も、「中国ウイルス」と呼んで中国への反感を高めている。
それでなくても危険地区とされ
ているロサンゼルスの低所得者層が住む通称サウス・セントラル地区(市の南部地域)では、今回のコロナウイルスのまん延で日用品が手に入らなくなって対中嫌悪感が増しており、食料品店は店を守るためにボディーガードを雇っているという話も伝えられている。さらに銃を売る店には長蛇の列が出来ているという情報もあるので、心配である。
A 感染の広がりがほぼ終結したとされていた中国で、昨日は新たに39人の感染者が発生しているのも気になるところである。こうした状況を見ると、収束宣言なるものはそう簡単には出せるものでないことが分かる。
B これから先で最も気になる点は、世界各国の株価の低迷と世界経済の混乱である。そうした状況を何とかしようと、米国では100兆円,EUでは80兆円規模の融資を政府が行うことになるようであるが、今、世界が遭遇している状況は金さえばらまけば何とかなるというものではない。
それより、世界の借金総額が「2京円」(2000兆円の10倍)に達している危機的な債務バブルの状況下での資金のバラマキは、各国が新たな借金を積み重ねることになるだけに、一歩間違えばとんでもない事態になる可能性があり心配である。
読者に置かれては、こうした状況だけは頭に入れておいて頂きたいが、今回のウイルスの蔓延の先行きは、あと1〜2カ月は様子を見るしかなさそうなので、感染予防に気を付けながら、明るく
楽しく過ごして頂きたい。前回もお伝えしたように、暗い気持ちや恐怖心はウイルスを引き付けることになってしまうので、要注意である。