新型のコロナウイルスの感染者と死者の数は、中国では明らかに減少傾向が見えて来ているが、韓国を筆頭にイタリア、イランなどが急激に増加し、世界的には拡大の傾向を示し始めた。
驚くのはヨーロッパでフランスやドイツ、スペインの患者数が拡大し、我が国の461名を上回り、フランスとドイツは1000人台に達しそうな勢いとなってきている点である。また死者の数でも、我が国の6名を遥かに上回って、イタリアとイランでは3ケタ台に達している。
また、トランプ大統領が発生傾向がみられないと自慢していた米国でも、数日前から患者数が急増し、我が国の461名を一気に超しそうな勢いで、死者数に至っては既に我が国の6人の3倍を超す19人に達している。
こうした感染者の増加傾向を見ると、少なくとも5月一杯までは終末の目途は見えて来ないことは間違いなさそうである。そうなったとき問題になるのは、世界的な経済の落ち込みと東京オリンピックの開催がどうなるかといった点である。
心配になる点は多々あるが、先ずは、死者の数が急増しないことと、国家間の非難合戦が大きくならないことを願うのみである。