世界の異常天候、時が経つにつれ益々ひどくなってきているようである。寒暖の差が激しくなってきているのは世界的傾向だ。このところ猛暑に襲われている所が多くなって来ている。北アフリカらの熱波に襲われたスペインやポルトガルなど南欧諸国では各地で40度を超し、スペインのコルドバでは44度を記録。
同じ猛暑でも冷房の効く状況下ならまだ救われるが、冷房器具もなく日中働かなければ生きていけない貧者にとっては40度を超す猛暑は命取りとなる。 ネパールやインドの今年の猛暑は凄まじいようで、暑さでアスファルトが溶けて道の真ん中で身動きがとれなくなった親子の映像がテレビに映されていた。
この猛暑でインドでは既に1400名の死者が出ており、モンスーンの到来で気温低下が期待されていたが降水量が少なく、再び40度を超す高温が戻って来たようなので、熱中症の死者はさらに増えることになりそうである。
猛暑と言えば米国も負けてはいない。南部や東海岸一帯を次々と襲う竜巻や洪水に負けじとばかりに、西海岸一帯は猛暑と干ばつが続き、先週末にはラスベガスでは44度を記録。 内陸でもウェナチーやブルマンで42度を記録している。
こうした猛暑と干ばつによってカリフォルニアでは季節外れの山火事が続発しており、先月発生した大規模火災は12日が経った今もまだ延焼し続けている。 大変お気の毒なことであるが、どうやらカリフォルニアの森林火災は年中行事となってしまったようである。
昨日辺りから、比較的涼しいはずの北のワシントン州でも連日の暑さで乾燥化し山火事が発生。火の粉が20メートルを超す強風で飛ばされ、丘の上の20数軒の住宅街は全焼、さらには、市内の中心部の建物も延焼する状況になっている。
干ばつとか森林火災などとは縁の薄いはずのワシントン州での大規模火災は、米国の気候がいかに異常かを示しており、その異常な状況が南に位置するカリフォルニアから北部のワシントン州まで拡大して来ていることをも示している。