口永良部島近海で海底噴火か
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時速150キロで村を襲った口永良部島の火砕流
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口永良部島の北の薩摩硫黄島近海で海底噴火の徴候
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口永良部島の新岳の噴火、大規模噴火にもかかわらず村民全員が無事であったことはなりよりであった。 しかし、その後のニュースを見ていると、火砕流は島の全方向に流れていたようである。時速150キロの猛スピードで下った火砕流は住宅のわずか200メートル先まで達していたというから、まさに危機一髪のところであった。
自然の猛威を甘く見てはいけない。遠い祖先の体験をすっかり忘れてしまった現代人は、ややもすれば科学万能を信じ自然の恐ろしさを忘れがちである。 桜島、阿蘇山、御嶽山、箱根山、富士山、浅間山
、吾妻山 ・・・・・・、大規模噴火の徴候が見え始めたこれらの山の近隣に住む人々は、対岸の火事と思わずに、避難の準備と心構えだけはしっかりしておいて欲しいものである。
昨日寄せられた情報では、口永良部島の北に位置する薩摩硫黄島の周辺の海面がオレンジ色に変色しているのが目撃されている。この情報もまた気象庁などから公式には流れていないようであるが、口永良部島に向かったセスナ機から目撃された情報なので確かな情報である。
変色の要因は硫黄の流出によるものと思われるので、薩摩硫黄島周辺で海底噴火が起き始めている可能性が大きい。 上の写真を見てもらえれば分かるように、薩摩硫黄島は口永良部島から更に40キロほど薩摩半島近くに寄った場所であるだけに、600回近い爆発的噴火を繰り返している桜島の大規模噴火も、そろそろ近づいて来ていると考えておいた方がよさそうである。
箱根山と富士山に関する最新情報
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大涌谷周辺の蒸気噴火の様子
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ニュースでは箱根や富士山噴火に関する情報はほとんど伝えていないが、二つの火山も決して噴火の徴候が消えてしまったわけではない。 大涌谷の蒸気の噴出は依然続いており、その周辺での火山性地震は今もなお起きている。また、最近は芦ノ湖を震源地とする地震が多くなっているようである。
問題は、多くの学者が噴火の時期とその規模を予測する一番の要因とされている山体膨張が今も続いていることである。その
膨張率については、5月19日付けの「一段と厳しくなった噴火情報」で18センチに達しており、この膨張率がこのまま続くようなら、5月末には24〜25センチに達するのではないかと記しておいた。 読者もよもや忘れてはいまい。
その後、21日には21センチとなっ
たことが伝えられていたが、月末の31日、予測通り24センチに達したことが伝えられた。 大涌谷と神山一帯の広範囲の膨張であるから、 その一帯の地下にあるマグマの膨張が相当大きくなっていることは間違いないようである。
また、発生している火山ガスの成分についても、1週間ほど前の情報では、マグマ噴火を予想させる二酸化炭素の割合が27%から42%へと
増加してきているようである。 これから先、60%を越して来るようなら、小規模な水蒸気噴火と言うより、溶岩を噴出する大規模なマグマ噴火となることも想定しておいた方がよさそうである。
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上下の写真を比べれば湖面の低下がはっきり分かる
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(ブログから拝借)
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冬場の大雪はすっかり溶けてしまっている
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何より心配なのは、神奈川県と静岡県に跨がる箱根山の位置が富士山とわずかな距離しかないことである。その距離は御殿場を挟んでわずか20キロ、
さらに先日教えられた情報では、富士山と箱根、さらには三宅島、西之島のマグマの成分はまったく同じだというから、富士山と箱根山は隣り合った「双子の山
」と考えてよさそうである。
したがって、もしも箱根山が噴火した時には、富士山の地下にあるマグマに影響を与えることは確かである。
ただその時、地下で富士から箱根に連なるマグマの一部を噴出することによって、富士山の噴火が先延ばしになるのか、それとも、噴火の動きが
富士山直下のマグマ溜まりを刺激し、噴火を早めることになるのか。その点は研究者も判断しかねているようである。
しかし、箱根が噴火することになったら遅かれ早かれ富士山の噴火につながることは、避けられないと考えておいた方が間違いなさそうだ。 その富士の噴火であるが、少しばかりその徴候が見え始めているようである。その一つは、北東部の5合目から山頂にかけての山体膨張が2センチから3・5センチと大きくなって来ていることである。
もう一つは、富士山の東北に位置する河口湖の水位が下がっていることである。河口湖の水位低下については、以前、HPで記しておいたので覚えておられることと思うが、この1年ほど水位は元に戻っていた。 ところが1ヶ月ほど前から再び下がり始めている。
何事も自分の目で確かめないと気が済まないのが私の性分。 昨日、徳乃蔵の休日を利用して河口湖まで行ってきた。目撃した情景は2年前と同じ、湖岸から200メートルほど湖の中にある六角堂は完全に浮上し、湖岸から歩いてわたれる状態となっていた。 水位はおそらく1メートルは上昇しているものと思われる。
湖岸に住んでおられる方に、「また水位が下がりましたね」と聞くと、「今年は雨が少なかったので下がったのでしょう」と呑気な答えが返ってきた。 雨の量がその要因なら、隣接している山中湖や本栖湖、西湖の水位はなぜ下がらないのか? 例年以上に積雪した富士山の雪が今年はいつもより早めに溶け終わっている。
その大量の雪解け水のことを考えれば、雨の量など問題ではないはずだ。
水位の低下はマグマの上昇による地熱の高温化によるものではないか、という地震学者の見解が当を得ているように思われるがいかがだろうか。 水位の低下とは別に、最近、水泡が出ては消える現象が起きているという情報も気になるところである。 また、山麓に住む人からの情報では小さな池の水位も下がっており、水温が1度ほど上昇しているようである。
先の「宝永の噴火」から、308年を経過していることを考えれば、「平成の噴火」がいつ起きてもおかしくないことは、前回の「箱根山の実体」の記事を読んでもらえればお分かり頂けるはずだ。 心の準備だけはしっかりしておきたいものである。
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