米国北東部の異常低温とは反対に、ロシアのシベリアでは季節外れの高温が続いており、例年ならまだ雪に覆われている原野に雪はまったく残っておらず、高温で乾燥した草原が燃え上がり、消防士が出動して消火活動にあたっている。
どうやらシベリア全体が高温となっているようで、バイカル湖の西に位置するイルクーツクの一昨日の気温は26度と真夏並み、4月の平均の最高気温9.4度と比べ
れば、いかに高温であるかが分かる。
シベリアと言えば、直径が100メートル近くある巨大な穴が出現した記事を「シベリアの巨大穴」で記したが、こうした現象はその後も続いており、数日前、新たな巨大シンクホールが出現したことがシベリア・タイムズで報道されてい
た。
それとは別に、ロシアの西部地方にあるペンザ州ツァレッチニというところでは、アースフローと呼ばれる不思議な地滑り現象が発生している。 雪解けシーズンであるから積雪した雪の塊が滑るという現象はあり得ることであるが、4月1日に発生した地滑りは、まったく平らな場所で起きており、地質的異変としか言いようがない現象である。
平らな地面に積もった背丈ほどある雪の壁が長い距離にわたって平行に移動し、近くの道路を遮断し鉄塔までを倒している。
まるで何か巨大な力が積雪を押し流しているようだ。 下のビデオを見てもらえば、それがなんとも不思議な現象であることが分かるはずだ。