ニューヨーク州北部で大規模森林火災
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燃え広がる森林火災 (ABCニュース)
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今回もまた米国の自然災害のニュースである。
しばらく記事にしなかったが、米国における自然災害はその後も止むことなく続いており、5日のABCニュースは森林火災や竜巻、鉄砲水による洪水などの被害の様子を伝えていた。
驚かされたのは、ニューヨーク州北部の大規模な森林火災の発生である。100年ぶりの乾燥が続くカリフォルニア州ならまだしも、大雪と寒気に襲われたニューヨーク州北部で春を迎えたばかりのこの季節にである。
テレビのキャスターもこの地でこのような事が起こるのだろうかと、驚きを伝えていた。
何度もお伝えしてきているので読者は既にお分かりかと思うが、ここ数年、異常気象がもたらす森林火災の発生の頻度とその規模は異常で、昨年、2014年における全米での発生件数は60,000件に達しており、その焼失面積はコネチカット州全体の面積に及んでいる。
コネチカット州の面積を調べてみると、14,357平方キロメートル。我が郷里山梨県の面積が 4,465平方キロメートルなので、その3・5倍の面積が消失したことになる。今年はそれを上回る勢いで焼失面積が広がっており、全米の消火活動のための予算16億ドル強(約2000億円)が既に使い切るところまで来ているようである。
それだけ今年は森林火災の始まりが早く、規模も大きくなっているということで、これから先まだしばらくは森林火災のシーズンが続くだけに、焼失面積のさらなる増加と同時に、追加予算もかさむことになりそうである。
一方、コロラド州
からニューメキシコ州まで広域にわたって、大雨による鉄砲水の警報が発令されており、また、テキサス州やニューメキシコ州では竜巻が発生し、強風や雹による被害も広がっている。いくら広大な面積を持つ米国といえども、 これだけ災害が続いては個人消費に影響が出ることは避けられないはずだ。
案の定、先月30日に発表された米国経済の70%を占める個人消費は低調に終わっており、その結果、2015年の1〜3月のGDP(実質国内総生産)は0.2%増と
、昨年7〜9月の5%増に比べて大きく落ち込んでいる。 そんな状況下にありながら、史上最高値を更新し続ける米国の株式市場が、いかに異常であるかが分かろうというものである。
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カンザス州の水没した車
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