ネタニヤフが目指す
「大イスラエル国家」の樹立
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サウジアラビアの空爆で破壊されたイエメンのアデンの街。
苦難に遭うのはいつも一般市民だ。
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サウジアラビアなど湾岸10ヶ国の空爆による軍事介入が始まってから2週間が経過した中東イエメンでは、戦闘情勢は一段と激化してきており既に10万人を超す避難民が発生、死者の数は子供80人を含め600人に達している。また、刑務所が襲われて300人以上が脱獄するなど、首都サヌアとアデンなど幾つかの都市は厳しい状況に置かれている。
米国の軍事関係者も全員引き上げており、インドやフランス、中国などは飛行機や艦船をイエメン南部に派遣、自国民を中心に避難活動を続けている。これから先、
もしもサウジなど連合軍が地上部隊も派遣するような事態になれば、一般市民を含めた死者の数はうなぎ登りに増加することになりそうだ。
こうした武力衝突はこれから先イエメンだけに留まらず、中東全域を巻き込んだ「シーア派対スンニ派」によるアラブ諸国同士の対立をかき立てると同時に、イスラム国やアルカイダなど過激派も加わった三つどもえ、四つどもえの戦いが繰り広げられることになりそうである。
こうした複雑怪奇な状況が昨年から今年にかけて一気に激しさを増して来た一番の要因は、なんといってもイスラム国(ISIS)の存在である。 そう考えると、イスラム国の登場にはアラブ諸国の紛争や混乱を一番喜ぶイスラエルの陰謀が見え隠れしてくる。 さらにイスラエルの支援国である米国の一部勢力の介入もありそうである。
イスラム国はイスラエルと米国が育成した部隊だった
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写真右端にいるのがジョン・マケイン上院議員、左端がイスラム国の
代表アル・バクダディ。 彼に帽子をかぶせれば下の写真となる
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アル・バグダディ
(本名・シャルーン・アイルート)
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マケイン共和党上院議員 |
心配なのは今の中東情勢の混乱が一歩間違えると、ハルマゲドンに進む可能性があることである。そこでイスラム国についての裏情報を調べてみることにした。その結果、見えて
来たのはなんとも驚きの裏社会の実態であった。
どうやらイスラム国は米国の国家情報機関CIAとイスラエルの諜報機関モサドによって擁立された部隊であったようである。イスラム国の兵士が使っている銃器の中に米国製のM16自動小銃器が大量に含まれていることなどから、そうした疑いはかねてから囁かれていたが、調べてみるとさらなる裏付け証拠を目にすることとなった。
それが上に掲載した写真である。これは今から2年前の2013年の春に撮影されたものであるが、そこには米国のマケイン共和党上院議員が右端に、また左端にはある人物が写っている。
問題はその左端の人物であるが、驚くなかれそれは、なんとイスラム国の現在の指導者 アル・バクダディ
であった。 クローズアップした映像を見ると、彼の特徴である大きな耳と鼻の相似性がよく分かる。
2月16日付けの記事「イスラム国指導者の実像」でアル・バクダディの経歴について記したが、この記事の元となったNHKの報道はどうやらシオニスト関係者から伝えられた偽情報に基づいて制作されたようで、真相は次のような事になりそうである。
情報によると、アル・バクダディは実名はシャルーン・アイルート(英語読みで、シモン・エリオット)、一般の報道ではアラブ人のカリフとして登場しているが、実はイスラエル人の両親から生まれた生粋のユダヤ人で、イスラエルの諜報機関モサドの下で軍事訓練を受けた超エリートのスパイだったようである。
彼はイスラム教徒になりきるために、
モサドでイスラム原理主義の教育をしっかり受け、その後、イギリスとアメリアカに渡り、イギリスの諜報機関M16と米国のCIAの下でさらなる教育と訓練を受け、た後、イスラエルが進める「大イスラエル国家」実現のために創設された過激派集団イスラム国(「ISIS」)に送り込まれたというわけである。
バクダディは米国に滞在中、イスラム国の戦略を論議するミーティングに何度か参加しており、問題の写真は、2013年春にジョン・マケイン上院議員が出席したミーティングに参加した際に、撮影されたものであったという
わけである。
それでは、マケイン議員はなにゆえそうしたイスラム国に関する会議に参加したのかというと、彼は知る人ぞ知る親イスラエル派の代表的議員であったからである。
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1月20日、イスラエルで安倍首相はマケイン議員と会談している。その日が
湯川氏と後藤氏の処刑の予告写真が公開された日とは、なんとも奇妙な一致である。
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3月に行われたイスラエルの議会選挙の後、米国の共和党議員の有志がイスラエルに、米国の大統領の権威を失墜させるとんでもない書簡を送っている。
その概要は、「たとえオバマ大統領がイランとの間で核協議の合意を実現したとしても、次期大統領に共和党議員が選出されたら、協定は破棄されることになるだろう」という
ものである。 調べてみると、マケイン議員はその書簡に名を連ねていたことが明らかとなった。
ジョン・マケイン議員はブッシュと大統領候補を争った力のある政治家であるが、パレスティナに「大イスラエル国家」を作るという構想を支持する最大のイスラエル支持者であることを考えると、CIAがシオニストの意向を汲んで創設したISISの会合に出席し、そこにやがてISISの代表となるアル・バクダディが同席していたとしても何らおかしくないのである。
今、イスラエルはナイル川からユーフラテス川まで、シリア、ヨルダン、イラク、クエート、レバノン、イラン、サウジアラビアまでを実質的な支配下に置く、
「大イスラエル国家」建設に向かって着々と準備を進めている最中である。
そのためのに、中東に宗派間対立だけでなく、強力な反武装勢力を参加させて中東全域を混乱させる一手段として登場させたのが、イスラム国であったいうわけである。
だからこそ、突如登場した過激派集団が「イスラム国」を名乗るまでに勢力を急拡大し、かってないほどの残虐非道な殺害行為を行っているのである。
そうした非道はアラブ諸国の国民に恐怖を撒き散らすだけで無く、イスラム民族は恐ろしい部族であるという考えを世界に広めることになるからである。
因みに、先に安部首相がイスラエルを訪問しネタニヤフ首相と対談した際に、我が国のマスコミはまったく報道していないが、同国でマケイン上院議員と会談をしていたのである。
その日は2015年の1月20日であるから、イスラム国によって処刑されることになる湯川氏と後藤氏の写真が公表されたその日であった。
その際に安部首相はマケイン議員から、米国に従って身代金は支払わぬよう釘を刺されたのではないだろうか。
これから先、中東情勢が日に日に悪化し、さらにイスラム国による残虐なテロが諸外国で発生することになるようなら、反イスラム感情が日増しに強まって来ることは間違いない。その結果、ヨーロッパ各国と中東諸国との関係が悪化しやがて紛争へと向かい、世界中を巻き込んだハルマゲドン(第3次世界大戦)へと進むことになるかもしれない。その時、安倍政権の思惑通りに法改正が進むようなら、我々は中東の地に立った自衛隊のニュースを見ることになりそうだ。
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