米国・南部のサウスカロライナ州チャールストンで、またまた9人の黒人の男女が射殺されるという銃の乱射事件が発生した。
米国で日を追うごとにその度合いを増してきているのが、自然災害と人種間トラブル(ヘイトクライム)である
が、異常気象による自然災害と違ってヘイトクライムによる殺人事件は残虐性が大きいだけに心が痛む。今回の事件はチャールストンの歴史ある黒人
教会で祈りの最中に発生した凄惨な事件であるだけになおさらだ。
逮捕された容疑者は21歳前後の白人男性で
、使われた銃は誕生日に父親から送られたものであったというから、プレゼントは「地獄行きのチケット」となってしまったようだ。今回の事件は銃犯罪が珍しくなくなってしまった米国全土に、大きな衝撃を与えたようだが、これから先もヘイトクライムに関する事件は止むことなく、さらに回数と残虐性を増して来ることになりそうである。それが米国という国家とそこに住む国民が背負った巨大なカルマであるからである。
ホピ族を始めとする多くの先住民を惨殺してその土地を奪い、彼らの文化や言語までを奪い取ってしまったカルマ。 さらに広島と長崎の20万人を超える罪なき市民の魂を奪った原爆投下や、9・11事件を自ら起こして世界にテロリズムを撒き散らし、さらには中東諸国に宗教間、宗派間の争い
を引き起こしたカルマがさらに加わるのだから、その大きさは恐ろしいほど巨大だ。
こうして一時前までは世界の憧れであったパラダイス国・米国は今、重き荷を背負って自然災害と人種間トラブルによって地獄へと向かおうとしているのである。
ローマは1日にしてならず、されど滅びるのは一時。 覇権国家米国の未来を見せられているようで悲しい。