10月11日付けの「新華ニュース」 は、ロシア極東サハリンの間宮海峡沿岸に8日、数万匹ものイワシが岸に打ち上げられた ことを伝えている。 写真では地元の住民がバケツなど手にイワシを拾っ ている光景が写されているが、あまりの数の多さにとても拾いきれるものではなかっ たようである。
これだけ多くのイワシが岸に打ち上げられたのは、海水温の変化が原因であったようだ。 海水の温度が毎日急激に変化し、 日中は温かいが夜になると急低下、どうやらこうした温度の急激な変化にイワシが適応できなくなり岸に打ち上げられたようである。
日中と夜の急激な気温の変化は、海水温だけでない。 私のように八ヶ岳山麓に住んでいる者でも日々感じている ことである。 日中は暑く感じる日でも夜にはストーブを焚くなど、夏なのか秋なのか、冬なのかよく分からなくなってしまうような日々が続いている。 地球全体の気候がおかしくなって来ているのだ。
暖房をつけるわけにはいかない魚たちにとって、寒暖の差は命に関わるのだろう。 文明の進化で自然の変化を感知できなくなってしまった我々人類は、異常気候が海水温にまで及んでいる実体をこうしたことから知らされているのだ。 昨日のHPで記したように、北海道の沖合で台風が発達し、北極圏に近いアラスカにハリケーンが上陸 するようになった昨今の海水温の異常もまた、同じことを気づかせているようだ。
日本でも14日、茨城県の鹿島市の海岸に大量のイワシが打ち上げられている。 付近の海上で5 、6匹のサメが目撃されていることから、サメに追われたのが原因ではないかと云われているようであるが、サメが大量に出現したこと自体が海水温の異常を示している。