3日前にアメリカに続いてインド南東部のチェンナイを襲った大洪水のニュースをお伝えし、次にはどこの国の災害ニュースを掲載することになるのだろうか、と記したばかりの先週末、イギリスはイングランド北部からスコットランド一帯にかけて暴風雨「デドモンド」が襲い、大きな被害が発生。
中でも、24時間で340ミリという、イギリス史上最悪の降水量に見舞われたカーライスル(Carlisle)の街は、5000棟が水に浸かり、4万棟が2日間にわたって停電する災害に見舞われた。 この町は10年前に同じような洪水に見舞われているが、その後3800万ポンド(約70億円)を掛けて水害対策をしてきていただけに、住民から費用対効果に疑問の声が上がっている。
ウォータークロックに突入した今、自然の脅威を防ぐには天文学的な対策費が必要になっている。 しかし、世界の全ての国々が経済の低迷で国家財政が困窮しているだけに、そのような経費を捻出することなど出来はしない。 現に今フランスで行われている温暖化対策・COP21における最大の難問が、後進国に対する対策費の資金援助問題である。
世界のマネーの85%を所有する6%の超富豪たちから強制的に調達でもしない限り、対策は無理である。 しかし、ロスチャイルドやロックフェラーなどのスーパー財閥や、ビル・ゲイツなどの超富豪が資金提供などするはずがない
ならば、財政の許す限りで精一杯対策を講じた後は、各自が自分の手で、物心両面の備えをしておくしか手はない。 明日は我が身であることはお忘れなく。