気候と漁業に深刻な影響
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ポルトガル沿岸ではイワシが激減し禁漁となりそうである
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先日、「海外のブログから」で、ロシア極東サハリンの間宮海峡沿岸に8日、数万匹ものイワシが岸に打ち上げられたことをお伝えした。 海水の温度が毎日急激に変化し、日中は温かいが夜になると急低下、どうやらこうした温度の急激な変化にイワシが適応できなくなったことが要因だとされている。
こんな情報をお伝えした直後、今度はBS・NHKのニュース番組で、ポルトガルで「”
国家の一大事 ”
イワシが激減」が放送された。大西洋の豊かな海場に面したポルトガルでは、イワシはまさに国民食となっており、1年間に一人あたり60キログラム
もの魚を食べているそうだが、その多くがイワシだという。
そのイワシに異変が起きているというわけだ。 今年のイワシの漁獲量が例年の10%に激減 !! さらに漁業関係者を驚かしたのは、国際海洋探査委員会(ICES)が来年の漁獲量を
、激減した今年の漁獲量の10%に制限する勧告を出したことだ。
例年の漁獲量に比べるとたった1%と云うことになるわけだから、もはやポルトガル沿岸ではイワシ漁は禁止同然ということになる。
ポルトガルにとっては国家の一大事。 このままでは国民の食卓に並ぶ魚が消えてしまうことになる。
これほどまでにポルトガル沿岸でイワシが激減した原因と考えられているのは、気候変動に伴う海水温の上昇。 海水温上昇がイワシの繁殖に致命的な影響を及ぼしてい
ることは、間違いないようである。
海水温の異常による被害はイワシだけではない、日本人好みのサンマやウナギも食卓に乗ることがなくなろうとしている。 極東のサハリンで数万匹のイワシが打ち上げられ、地球の反対側に位置するポルトガル沿岸からイワシが消えてしまう。
このままでは、環境の変化に一番鈍感な人間だけが食糧危機の中で生き残ることになりそうだ。
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ポルトガル人だけでなく日本人にも好かれているイワシの丸焼き、
どうやらこれから先、サンマと同様、段々口に出来なくなって来そうである。 |
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メキシコ巨大ハリケーン、アフガニスタン大地震
メキシコ湾流の流れの停滞やエルニーニョ現象の大規模化がもたらした、日本海や太平洋の高緯度の海域での台風やハリケーンの発生。 一方、フィリピンや台湾では巨大化したまま台風が長く
上陸し続け被害が拡大。 こうした状況はこれまでになかったことである。 これから先、異常気象はますますその度合いを増し
、被害の規模は尋常ではなくなって来そうである。
先週末メキシコを襲ったハリケーン・パトリシアは上陸時の規模としては史上最高、中心の気圧は879ヘクトパスカル、最大風速90メートル。 幸い死者は出なかったようだが、熱帯低気圧となってメキシコ湾へと進んだ後、米国南部のヒューストンやニューオリンズなどに大雨をもたらし、むしろそちらの被害の方が大きくなっているようである。
一方、アフガニスタンの北東部の山岳地帯では昨日大地震が発生。 規模はマグニチュード7.5キロ過去数年で最も大きな被害が出ているようだが、音信が不通となっているため被害の状況はまだつかめていない。 隣国のパキスタンやインドでも被害が広がっており、パキスタンでの死者の数が200名を超しているようなので、震源地・アフガニスタンの死者や負傷者数はかなりの規模に達しているものと思われる。
両国とも、過激派組織タリバンやイスラム国(IS)によるテロ活動が過激化しており、人災と自然災害が重なった厳しい状況に追いこまれており、場所によっては救済活動がままならない所もありそうである。 茨城の洪水の際、周辺にテロ集団が跋扈していて、救助活動がままならなかったことを想像したら、アフガニスタンの置かれた情勢がいかに厳しいものか想像できることだろう。 世の中日に日に地獄と化してきているようである。
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メキシコの被害
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テキサス州・ヒューストン、窓まで水に浸かりライトだけが点灯している
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アフガニスタンでM7.5の地震が発生、被害が広がっている (上下)
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