またも浮き彫りにされた中国の実体
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破壊され埋没された土砂の凄さが分かる。 こんな土の山が放置されていたのだから驚く。
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20日に発生した中国広東省深圳市(しんせんし)の工業団地内で発生した大規模な土砂崩れ事故。 日本のマスコミも連日のように報道しているが、なんともはや驚きである。 80名を超す行方不明者と33棟の埋没したり倒壊した建物の数もさることながら、驚くのは事故の要因となった堆積された土砂の量の凄さである。
その量は、なんと高さが100メートルを超え、その量は東京ドーム8個分というから小さな山に匹敵するというから驚きだ。 100メートルの高さは25建てのビル、地方都市のビルの中では最大級のビルの高さだ。 その見上げるような山の土砂が崩れ落ちたのだから、たまったものではない。
映像を見ると、4、5階建ての共同住宅ビルがマッチ箱のように土砂に埋もれていくシーン映されている。 習近平主席の号令で5000人を超す救助隊と100台を越すショベルカーやクレーン車が投入されて救助活動が展開されているが、3日たった昨夜の段階で発見された死体は1体のみ。 土砂の量からすれば全ての作業が終わるには、2〜3ヶ月はかかりそうだ。
土砂崩れの原因が云々されているが、東京ドーム8個分の土砂が100メートルを越す高さに積み上げられたら、バランスが崩れて崩れない方がおかしい。 現に事故当時やそれ以前にも雨らしい雨は降っていなかったというから、自然発生的に起きた事故であることは間違いない。
それにしても、田舎の山の中なら別だが、中国でも最も大きな工業都市の一つである広東省深圳市の共同住宅ビルなどがひしめく土地に、毎日数百台のトラックが入り、山のような土砂が積み上げられているというのに、行政はなんの注意勧告も発しなかったというのだから、ただただ呆れるばかりだ。
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百台を越すショベルカーやクレーン車が動員されて発掘されているが、
まだ全ての土砂を掘り起こすには2〜3ヶ月はかかりそうだ。
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我々は北京オリンピック以降の目を見張るような経済成長の中国の陽の当たる表の姿を見せられているが、これが中国という共産国家の隠された実体なのである。 今回の事故は安全などはなからなおざりにされ、経済的利益、カネ儲けが最優先されて来たおぞましい裏が、姿を見せただけのことである。
こんな国が世界の覇権国家となろうとしているのだから恐ろしい。 しかし、そんな中国のカネに目がくらんで、イギリスをはじめとする欧州各国やブラジルやインドといった新興国、さらにはアフリカなどの発展途上国が、中国、中国とお百度参りをしているのだから世も終わりである。
大型客船の転覆事故、天津の大爆発事故いずれも未だに事故原因すら明らかにされていないことを考えれば、今回の事故もまたあやふやなまま終わってしまうことになりそうである。 現に昨日記者会見した地方政府のお役人は、崩壊の原因や土砂の管理責任などについてはなんの説明もないまま、一方的に会見を打ち切ってしまっている。
問題は、こうした責任逃れの無責任な行為が続くことによって、市民の間に大きな不満と不安が蓄積されていくことである。 既にこれまでにも、海外には発信されないが、今回と同様な事故や事件は、その規模は小さいモものの数多く起きており、そのマイナスのエネルギーは次々と蓄積されて膨大なものとなっている。
あとはそれがいつ爆発するか? 何が起爆材となるか? どれほどの規模になるかである。
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避難施設に入った女性は、全ての事故が経済的利益が
優先され、安全性がないがしろにされたものであることを伝えている。
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