2015年もいよいよ終わろうとしている。 この1年を振り返ると、1月に発生したパリに於ける新聞社襲撃事件から始まって、再び11月のパリ同時多発テロまで、血なまぐさ
い紛争や悲劇的な事件が次々と繰り返された1年であった。 ウクライナの戦闘は一時的に小康状態を保ってはいるものの、シリア、イラクの内戦状態はさらに激しさを増し、リビア、イエメンまでが同様な状況と化して来ていることは、読者は既にご承知の通りである。
気象の面から見てもしかり、世界各地に於ける異常気象は記録的な降雨量や降雪量、風速を記録し、季節外れの台風や竜巻は被災地に大きな爪痕を残している。 明日掲載する予定の12月締めくくりの異常気象ニュースを見てもらえれば、どなたにも世界の気象がもはや尋常でないことが分かるはずだ。
そんな厳しい状況下、世界11億人のカトリック信者の精神的な拠り所となっているローマ教皇・第266代フランシスコ1世の発言が、
この1年、色々と注目を浴びるところとなった。 今年初め、「事実上世界は第3次世界大戦に入っている」という主旨の発言をされて
、注目を浴びたことは読者もご存じのことと思うが、再び11月のパリ同時テロ発生後に、「ついに第3次世界対戦が勃発した」という主旨の発言を行い、世界に戦慄が走った。
その衝撃も冷めやらぬ中、またしても教皇の口から恐ろしい言葉が発せられたとして、世界に再び衝撃が走っている。 教皇は「今年は人類にとって最後のクリスマスになりそうだ」と口にしたというのだ。 今回の発言は、ローマのカサ・サンタ・マリア居住区で行われたミサに集まった多くの信者を前
にして語られたもので、米誌『ローリングストーン』をはじめとする複数の海外メディアが報じたところによると、教皇の言葉はおよそ次のようなもの
であった。
「現在の人類は、もはや末期的状況にあり、このままでは来年は見るも無残な有様となるでしょう」。 「各地で戦争が続いています。
世界は飢え、焼け焦げ、混沌へと向かっているのです。 もはやクリスマスのお祝いなど、今年で最後になりそうです」、「平和への道が拓けない限り、日々増え続ける罪のない犠牲者たちのために涙を流さなければなりません。
そして許しを請うのです。神やイエス様とともに涙を流すのです」
教皇はいま世界が尋常ならざる状況に向かっていることを、強く感じておられるがゆえに、2016年が人類滅亡に向かう大きな一歩となる可能性を、信者に伝えようとしたのではなかろうか。 我々は今回の教皇の発言を、11億のカトリック信者のみならず、全人類に対する警告として受け止める必要がありそうだ。 来年のクリスマスを迎えるとき、その警告の重さを身をもって感じることになるかもしれないからだ。