日本のマスコミも取り上げているので読者もご承知のことと思うが、フランスの首都パリの観光名所で世界遺産でもあるノートルダム大聖堂で大規模火災が発生。火事は日本時間16日午前2時前に発生し9時現在もなお激しく炎上し続けているようである。
大聖堂では改修工事が行われていて、工事作業が火事を引き起こした可能性が高いと現地メディアは報じているが、大聖堂の大部分が激しく燃え、大聖堂のシンボルでもある尖塔(せんとう)部分が焼け落ちている。
ノートルダム大聖堂はパリ中心部のシテ島にある聖母マリアにささげられた大聖堂。1163年に着工され、約200年の月日を経て1345年に完成。ゴシック建築を代表する建物として知られ、1991年に「パリのセーヌ河岸」という名称で周辺の文化遺産とともに世界遺産に登録されている。
大聖堂周辺には市民や観光客など多くの人々が駆け付け、恐怖におののきながらが涙を流したり、祈りの言葉を口にしたりしながら火災の様子を見守っている。現場を様子を見にやって来たジェロームさん(37)は「なぜ火災が起きたかを知る必要がある。世界であらゆることが起きている中で、なぜノートルダムなのか?
天からのメッセージなのかもしれない」と話していたのが印象的であった。
私もこのニュースを見た瞬間に感じたのは、これは神の怒りのメッセージではないか、やがてローマのカトリック教会の総本山であるヴァティカンをはじめ、世界各地の教会や大聖堂でも起きることになるのではないかという心配であった。
世界の覇権国家・米国が大規模な自然災害に見舞われている一方で、かっての覇権国家・英国はEU離脱問題で国が二分されて、政治面、経済面で混乱状態へと陥っている。両国とも国家のカルマの刈り取りに遭遇している可能性が強いことは、何度かお伝えして来た通りである。
一方の英国に次ぐ大国・フランスにおいても同様なことが起きてきている。それは長期間にわたって続く「黄色いシャツ運動」による混乱である。今回の大聖堂焼失の事故は、聖堂が聖母マリアにささげられた大聖堂であるだけに、これから先に待ち受けているフランスの大混乱に対する、聖母マリアからの警鐘かもしれない。
こうしたことは、米国や英国、フランスなどだけでなく、我が国を含めあらゆる国で発生してくることになるに違いない。
全ての国や民族が犯してはならない非人道的な罪を犯して来ているからである。現在始まっている災害や騒乱や事故などまだまだほんの序章に過ぎないことを、心しておきたいものである。
自然災害のメッカと化している米国では、北部から中部にかけ20州が大規模なブリザード(暴風雪)に見舞われている厳しい状況については、前回、「米国、拡大し続ける災害」で記したばかりである。
一方、南部のテキサス州やミシシッピー州、オハイオ州などでは15を超す数多くの大型竜巻が発生。テキサス州のアルトという町を襲った竜巻は風速62mを超す強風を伴っていたため、樹木が根こそぎなぎ倒され、車が吹き飛ばされ、家屋は全壊して、あらゆるものが瓦礫と化している。死者数は8名、負傷者は数十人に達しいているというからその規模のほどが分かる。
被害の状況は大型の竜巻など体験することの少ない我が国では、想像もできないほどの規模で、テレビに映された女性は、一瞬にして家屋や所持物などすべてが消滅してしまったため、一から出直すしかないと悲嘆にくれていた。その被害の凄まじさは添付した写真を見て頂ければお分かりになられるはずだ。
南部一帯を襲っているのは竜巻だけでなく、テキサス州からサウスカロライナ州にかけては洪水にも見舞われており、道路の閉鎖や交通事故なども多発しているようである。また、メキシコ湾に面したルイジアナ州では稲妻による出火で小学校が全焼する事態も発生している。
一方、北部は寒波と降雪に見舞われているようで、シカゴでは20センチを超す積雪、ニューヨークやワシントンでも季節外れの寒波や大雨で通勤に支障が出ているようである。北東部一帯は今週半ばには再び暴風に見舞われるようなので、また記事を書くことになるかもしれない。