ダラス近郊で暴風、
　　　　　　　　 ロスアンゼルス近郊で山火事

災害大国と化した米国ではここ数日、西部から東部にかけ広い範囲で自然災害に見舞われている。先ず南部の様子をお伝えしよう。南部テキサス州の大都市ダラス近郊を襲った暴風雨では、３０ｍを超す強風にあおられ建設中の巨大クレーンが倒れる事故が発生。

クレーンが倒れたビルは数カ所が破損、一人が死亡、数人が負傷して２人が重体となっている。ラブフィールド空港ではハリケーン並みの強風で屋根が破損。レストランでは店の看板が吹き飛ばされる事態となっている。

次に南東部一帯で発生した嵐は東に向かってゆっくり進み、複数の州で大雨による洪水が発生している。中でもノースカロライナ州では３名の死者が出ており、この嵐はこれから先、北東部に向けて進むことになるようで大西洋沿岸沿いの多くの州で、大雨に見舞われそうである。

一方、東部の太平洋沿岸部やその周辺一帯では連日猛暑が続いており、ネバタ州のラスベガスやカリフォルニア州のサクラメント、アリゾナ州のフェニックスでは明日、明後日は40℃前後の猛暑に見舞われそうである。フェニックスの明日の気温は４１℃が予想されている。

このため、山火事の発生地と化しているカリフォルニア州のロスアンゼルス近郊でまた山火事が発生。強い風にあおられた大量の煙が、米国で最大規模の人気の遊園地・シックス・フラッグス・マウンティンに流れ込み、園内は煙の覆われ多くの観光客が逃げ惑う事態となった。