実は、日々暮らしている現在とは別の世界で
、今と極めてよく似た生活を送りながら学ぶという信じ難い体験をされた女性がいたのだ。それも日本人の方である。その女性にお話を聞かせて頂
いて来たので、なんとも不思議な「別世界での学びの場」の概要をお伝えすることにする。
この体験談は恐らく誰人も耳にしたことはないに違いない。私も最初その体験談を電話でお聞きすることとなったのだが、女性の語る体験談を得心することが出来ず、何度も聞き直すところとなった。それでもよく理解できなかったが非常に興味を惹かれる話だったので、時間を割いて彼女を訪ねることにした次第である。
彼女は現在、ご主人と一人の中学生の息子さんと3人暮らしをしておられる方であった。ある時、彼女は自宅で一人で過ごしておられる時、自分が空間を移動して別の世界に向かっていることを感じたようである。気がついてみると我が家と全く同じ場所にいたので、
今感じたのは何かの錯覚現象であったのだと思ってくつろいでいると、別居しているお母さんが訪ねて来られた。
彼女が「久しぶりね〜」と声をかけると、お母さんはきょとんとして、「なに言っているのよ、昨日の昼に来て会ったばかりではないの」と言われたそうである。彼女は驚いて「昨日は出かけていて帰りが夜になってしまったので、昼に会えるはずがないでしょう」と言ったところ、母親は不思議そうな顔をして聞いていたので、彼女は母親が何か錯覚しているのに違いないと思い、それ以上言わずに
別の話題に話を向けたとのことであった。
彼女が会ったお母さんは現世の母親と年齢から姿、顔立ちまで瓜二つで別人とは思えなかったそうである。
その後しばらくして
、同じように空間移動して訪ねた我が家で経験したのも、同様な不思議な体験であったようだ。帰宅したご主人と高次元世界に関する話を交わしていたところ、全く話がすれ違い
かみ合わなくなってしまったのだ。いつものご主人とは別人格者と思わずにはいられないほど、霊的世界に関して否定的な話になってしまったようである。
このような不思議な体験を何度か繰り返し、その他にも違和感を感じることが何度もあったようであるが、その場の家庭環境とか家族構成は全く一緒で、家の造りや部屋の様子も同じであったので、
少々違和感を感じながらも、しばらくの間、同じような体験を繰り返す日々が続いていたようである。
ただ次第に体験を積む内に、お母さんと話したりご主人と会話した家庭は別々の家庭で、そこはパラレルワールド(並行宇宙)的な別世界であることに気がつかれたようである。どうやら
、彼女は現世とよく似た幾つかの別世界に出向いて、そこで暮らす別の自分自身と入れ替わるという体験をしていたようなのである。
それが間違いないことに気がつくことになったのは、次のような体験をした時であったという。ある時、訪ねた空間で過ごしている時、訪ねてきた母親に息子の最近のクラブ活動の様子などを話すと、お母さんは彼女の顔をじっと見て「なにを言っているのよ、死んだ子がクラブ活動が出来るはずがないでしょう」と言われたそうである。
その時にはさすがに彼女は驚いて、「なにを言っているの、もうすぐ帰ってくるから待っていたら」と言ったら、お母さんは悲しそうな顔をしてじっと彼女の顔を見つめていたという。どうやら彼女がその時訪ねた家庭では子供さんが既に亡くなっており、別の自分が子供を亡くした悲しみを乗り越えて学んでいたというわけである。
こうしたことを何度か体験している内に、後から分かったことだが、彼女が体験した世界、つまり。空間移動して
訪ねた世界は彼女の暮らしている家庭と瓜二つの3次元世界で、その中で一部の点が異なる環境にあったようである。
訪ねた先で大事な点でご主人と意見が一致し
なかった時には、現在、実際に暮らしているご主人がそうでなくてよかったと、うれしく思うことがあったようである。また、もしも大事な子供を亡くすようなことがあったら、どんな思いで暮らすことになっただろうかと、思い沈むことも何度かあったようである。
まさに私がお会いした女性は、そうした思いを実際にパラレルワールドの別世界で体験するという貴重な経験を積んでおられたと言うわけである。 前回、スーザン・ウェルズが人は死後にフォーカス27で自分の人生を回想する際に、逆戻りして、自分が歩まなかった別の人生を体験すことが出来ることを伝えていたが、私がお会いした女性はそうした体験を3次元世界で暮らしながら経験できたということのようである。
それにしても、なんとも不思議な体験談であった。
この体験談もまたアセンションが近づき3次元世界での学びの時間が刻一刻と少なくなって来ている今、我々は様々なシステムを通じてより多くのことを学ぼうとしていることを教えてくれているようであった。
読者は今回の話を読まれてその内容をご理解して頂けただろうか? 得心できない方も多いかもしれないが、私がお会いした女性が夢物語を語っておられるのでないことは事実である。私に
同行された2人の同伴者も「彼女の話は貴重な体験談で有意義な話でしたね」と同行できたことを喜んでおられた。
いずれにしろ、3次元に住む私たちにはなんとも理解し難い体験談であったが、残された時間が刻一刻と少なくなって来ている今、
我々が多くの学ぶチャンスを与えられていることは間違いないようである。興味がおありでしたら、徳之蔵にご来館の際にお話させて頂き
ますので、声をかけてください。記事をプリントアウトしてお持ち頂けたらと思っています。
5回シリーズをお読み頂き有難うございました。残された日々を過ごされる際にお役に立てて頂けることを願っています。