中国の大気汚染に世界中の関心が集まっている中、化学工場やゴミ処理場、鉱山施設などからの排気・排水・廃棄物が空気や水源、耕地をいかに汚染しているかを物語るニュースが流れている。大紀元日本が伝える2つの記事はまさに目を覆いたくなるような内容である。
一つは、中国山東省東営市河口区で17日午後、屋外で刺激臭騒ぎが発生し、約3万人の住民が吐き気やめまいなどを訴えるところとなったというニュースである。どうやら、工場からの揮発性の化学物質の漏えいが原因と見らるようである。
この情報を明らかにした複数のネットユーザーがミニ・ブログ(微博)で伝えるところによると、昼間に一旦収まった臭いは夜に再び発生し、防毒マスクを着用する住民もおり、病院に搬送された人も出ているようである。
大気汚染に加えて猛毒の刺激臭では住民はたまったものではない。
もう一つのニュースは、中国の環境保護省が「がん村」(がんの発生率が異常に高い村)の存在を公式に認めたことが波紋をよんでいるというニュースである。21日、共産党機関紙の人民日報ウェブ版はがん村の詳細について伝えているがそれによると、かつて報道された「中国のがん発症スポット100」と題する民間のスクープ記事(247ヶ所)より実体はさらにひどいよう
で、どうやらその数は1000ヶ所近くに達しているようだ。下段に大紀元日本の2月23日付けの記事の一部を転載したので、ご覧頂きたい。
こうした現状を見ると、中国はGDP(国内総生産)が日本を抜いて世界第2位になったとか、自動車の販売台数が世界一になったなどと言っている時ではないようだ。
今の中国は、人間が大気や水の汚染にどれだけ耐えられるかの動物実験の場と化してしまっているのだから。
間もなく到来する中国の近未来(極々近い未来)の惨状を見せられた人の話を聞くと、それは筆舌に尽くし難いような凄まじい状況であったようであるが、中国の救いがたい状況を伝えるニュースを見るとその惨状が目に浮か
んで来る。もはや中国は人の住む国ではなくなろうとしているようだ。
それにしても、孔子や孟子の教えを受け継いだはずのあの中国は、一体どこに行ってしまったのだろうか? 中国共産党の抱えたカルマは中国全土を焼き尽くすことになるかもしれない。
気の毒なのはそんな国に住む国民たちである。しかしそれもカルマ的には、「身から出た錆」と言うことになるのだろうか。次回の講演会ではその点についても語る予定である。
中国監査部2012年の統計によれば、毎年全国で起きている水汚染事故は1700件以上にのぼり、全国4割の河川は汚染されている。長江、黄河、珠江、松花江、淮河、海河、遼河の主要7河川がすべて汚染問題を抱えており、うち、華北を流れる海河は「重度汚染」で、黄河と遼河は「中度汚染」。北京健康保護協会で水の研究に携わる趙飛虹氏は昨年末、国内紙・南方週末の取材に、北京の100以上の河川のうち、水源として使えるのは2〜3しかなく、そのほかは涸れたか排水や廃棄物で汚染されたか、と深刻な状況を憂慮した。
また、最近では、中国の9割の地下水が汚染され、うち6割は重度に汚染されているという中国地質調査局の専門家の話も話題になった。新華網が118都市の地下水を調査したところ、64%の都市の地下水がひどく汚染され、ほぼ正常なのは3%しかないとも報じている。
薬漬けのニワトリ
12月の講演会で米国・ファーストフード大手のケンタッキー・フライ・ドチキンの肉がいかに危険であるかを話したので、参加された読者は記憶しておられるはず
である。実は、ケンタッキー・フライド・チキンの鶏肉が柔らかいのには秘密が隠されており、それは、成長促進剤や抗生物質を大量に使用して成長を早めた速成鶏を使用していることである。
ケンタッキー・チキンの中でも、日本や中国のそれは特に危険であることを、講演会では伝えておいたが、それを裏付ける記事が先月日本の新聞各紙に掲載され
ていたがお気づきだっただろうか? 中国の山東省や山西省の養鶏所では鶏に餌や薬物をより多く食べさせて、成長を早めさせるために24時間明かりを点灯し、使用禁止の薬物を大量に投与していたことが判明したという記事である。
我が国で使用されている肉も決して安全でないことは確かだが、中国ではその度が過ぎたため、出荷した鶏肉から大量の抗生物質や薬物が検出され、検挙される事態になったというわけである。孵化してから成長させる期間を急ぐあまり、大量の毒物を投与させていたため「鶏に近づいたハエが毒死した」と言うほどだから、そのひどさの程が分かろうというものである。さすがは中国である。
やわらかな鶏肉の味に魅力を感じている方々はくれぐれもご注意されたい!! 日本の肉も
一度や二度なら別だが、定期的に食するようなら必ず弊害が出るはずだ。同じことがマクドナルドのハンバーガーにも言えるのではなかろうか。ケンタッキー・フライド・チキンの創立者は
、世界人口削減を目指すフリーメーソン33階級の32階級に属しておられる立派な人物であることを、念のため申し添えておく。