米国は災害のオンパレード
米国各地で記録的な自然災害のラッシュが続いている。竜巻、豪雨、山火事、雷、洪水 ・・・・・ これに噴火と地震が加わったら災害のオンパレードとなる。なお5月中旬以降、連日のように十数個発生している竜巻であるが、まだその数は例年に比べて半分ほど。しかし被害が大きくなっているのは、それだけ竜巻の規模が巨大化したことと、住宅街を狙ったかのように発生しているためであるようだ。
先日5月20日に巨大竜巻に襲われ20人を超す死者と多くの負傷者が出たばかりの米中西部オクラホマ州では、再び立て続けに5件の竜巻に襲われ、これまでに子供2人を含む14人の死亡が確認され、70人を超す重軽傷が出ている。
竜巻に襲われた高速道路では、横転した多数の車が取り残され救助活動が難航。また風力発電のタービンが強風で45mも遠くまで飛ばされ、託児所に激突している。幸い中に人が居なかったので人的被害は免れているが、今回の竜巻がどれほど危険であったかを物語っている。
直撃を受けたオクラホマ州のムーア市当局者はテレビに対するインタビューで、「2日前にがれきを片付け始めたばかりなのに、またこの竜巻だ。信じられない」と語っており、ショックを隠せないでいる。オクラホマシティー付近の被害は竜巻だけではない。激しい雨で洪水も発生して道路が切断され孤立したエリアも出ている。
竜巻や激しい嵐の発生はオクラホマ州だけでなく、ミズーリ州やイリノイ州などの中部でも起きており、多くの民家や学校の体育館の屋根が壊れ、計20万世帯が停電するなど被害が広がっている。またニューヨークシティーでは真っ暗闇となった空から強烈な落雷が落ち、ベンチにいたニューヨークヤンキースの選手たちが飛び上がっている姿がテレビで生中継された。
一方、カリフォルニア州やコロラド州などの西部では乾燥した状態が続いており、先日から発生している山火事がさらに拡大し、既に20,000ヘクタール(およそ琵琶湖の3分の1)が焼失している。