春先から日本を含めて環太平洋火山帯でマグニチュード6から7の地震が頻発してきている。先日もニューギニアで7.3の地震が発生。地震だけでなく火山活動も始まり出して来ているようである。
カムチャッカ半島のトルバチク山
(3085m)が昨年11月末に35年ぶりに噴火した後、他の5つの火山が次々と連鎖的に噴火を始めたことは「カムチャッカの火山噴火」でお伝えした通りであるが、一連の噴火活動は現在もなお続いているようである。
ここに来て、富士山の噴火の兆候と思われる現象が幾つか伝えられてきているので、報告しておくことにした。
@ 富士山北側斜面の5合目付近が2.5メートル隆起していることが確認された。
A 北東部中腹の7ヶ所、東側中腹の3ヶ所から水蒸気状の噴煙が立ち上がるのが観測されている。
B マグマが山頂から4キロの地点まで上昇して来ている。
C 河口湖の水位が昨年末頃から約4〜5メートル低下した状態となっており、湖に浮かぶ島の上に建立された六角堂へは船を使わずに歩いて渡れる状態が続いている。(下段の写真参考)
D 箱根火山帯周辺で3月はじめから1ヶ月間で1800回を超す火山性微震が続いている。
E 磁極の狂いが発生してきている。これは富士山麓だけでなく日本全土で見られる現象のようであるが、特に伊豆、小笠原諸島近海では30度近い狂いが発生し、レーダーが使えないため、出漁が出来ない日が数日続いたようである。
以上の地震学者から伝えられた情報の中で私が特に注目したのは、@とA、Bである。
前回のHP「地震と富士山噴火」で、富士山五合目の駐車場に30mの亀裂が出来ていることと、6〜7合目に設置した43基のGSP装置が毎日ズレていることをお伝えしたが、今回、Bの「5合目から上部の北側斜面で
2.5メートルの隆起が確認」されたというのは、昨年10月から状況はさらに進んでいることを裏付けている。
隆起現象はマグマの上昇によって起きているのではないかと思われるが、それを裏付けるのがBのマグマの上昇である。またAの水蒸気の発生もマグマの上昇を実感させる。山中に貯まった雪解け水がマグマの上昇によって熱せられ
、蒸気化してきているのではないかと考えられるからである。
そのマグマであるが、昨年の夏頃には地下12キロぐらいであったと記憶しているが、年末には8キロ、3月のはじめには6キロ近くまで上昇してきていた。それがわずか1ヶ月でさらに2キロほど上昇し、4キロにまで迫って来ているのである。
この数値は何と言っても気になるところである。
注意して頂きたいのは、4キロという数値が山頂からの距離であるという点である。富士の高さが3776メートルであることを考えれば、地表面からの距離はわずか220メートルしかないことになる。ここまで近づいて来ていたら
周辺の土地で異常が起き、敏感な動物たちが異変を感じて当然である。だからこそ、前回「地震と富士山噴火」で報告した下記のような現象が見られ
のではなかろうか。
@ 夜間に富士山周辺が青白く発光する現象
A 井戸が38度になっている場所がある
B 周辺の村落の多くの箇所から水が噴き出ているが、総て温水で40度を超している
C 樹海の洞窟群の氷結が溶けだしている
D 樹海から小鳥たちがいなくなった
E 樹海の中の洞窟群に生息するコウモリの大移動が始まっている
最近、テレビなどで富士山噴火の可能性についての番組が多くなって来ているが、その中で、不安や動揺を抑える意味から、マグマの上昇は計測装置によって時々刻々観測されているので、地震と違って噴火の兆候は事前に確認できるから心配ないと語られている。
しかし、徐々に上がってきたマグマが何時どの地点から一気に噴火へと進むかについては、学者も正確なところは分からないはずだ。噴火の場所が頂上だけとは限らないだけに、途中の山腹から噴火するようなことになるなら、噴火は考えていた以上に
早く突然始まるかもしれないからである。
富士山を守護しておられる龍神様が、関西に住む男性に先月伝えてきたのは、噴火は何時起きてもおかしくない段階に来ていることと、学者の予測は当てにならないぞという点であった。1707年に起きた「宝永の噴火」は「宝永地震」(マグニチュード8・6)の49日後に発生している。
今、地震学者が心配している地震の中に「伊豆・小笠原諸島近海地震」がある。私が知る限りでは、どうも東海地震や東南海地震よりそちらの方が危険度が高そうに感じられる
。いずれにしろ、富士山近海で大型の地震が発生した時には、もはや押さえようがなく、富士の噴火につながると覚悟を決めておいた方が良さそうである。
なお、関西の男性が見せられたヴィジョンでは、噴煙を上げている火口は中腹と頂上部付近の2ヶ所の計3ヶ所であったようである。富士山は歴史的に調べると100年前後で噴火を繰り返している。それが、すでに300年間噴火なしの状態が続いていることを考えると、次なる噴火がいかに激しいものとなるかが想像できる。火口が3ヶ所に分かれても決して不思議ではないはずだ。
噴火も地震も自然の営みであるなら、天に任せるしかない。噴火の時期は、数ヶ月先であるかも知れない
し、数年先であるかも知れない。神ならぬ身には分かりようがないのだから、「地震と富士山噴火」に書いたように
身の回りの備えをしたら、あとは心穏やかに過ごすことである。