強毒性か、死者3人に
鳥インフルエンザウイルスの感染を予防するため、鶏などを扱う 市場内を消毒する関係者=3日、中国江蘇省南京(共同)
中国・上海市で発生した鳥インフルエンザ(H7N9)は3日になって、浙江省で新たに2名の感染者が確認されてこれで計9名となった。中国国家衛生局が 突然、上海市の27歳と87歳の2名の男性が鳥インフルエンザに感染し死亡したと発表したのが先月31日。それからわずか4日もたたない内に、感染者の数が 11名も増加してきており、死亡者も新たに3名発生している。
現段階では感染の詳しい経路や人から人への感染の有無については、まだ確かめられていない。しかし、死亡した上海市の男性(27歳) が豚肉業者であることや、重傷の女性も豚との接触が確認されていることから、鳥インフルエンザ・H7N9が先ず鳥から豚に感染したあと、人間への感染がしやすく変異し、豚から人へと感染した点は確かなようである。
2003年の新型肺炎SARS(通称サーズ)の流行の際に、中国政府の情報隠しが発覚し、それが被害拡大の要因となったとして批判を浴びただけに、今回は極端な情報隠しは行われないと思われるが、対応を一歩間違えると、本来の弱毒性から強毒性 へ、また人から人への感染性の強いタイプに変異し、パンデミック(世界的大流行)となる可能性が高いだけに、最大限の注意を払っておく必要がありそうだ。
なにしろ、「動物実験の場と化した中国」や「恐ろしきは隣国・中国」でお伝えしたように、野菜や茶などの栽培には世界保健機構(WHO)が極めて毒性が強いとする殺虫剤や農薬がいまだに使われ、豚や鶏などの育成には大量の成長促進剤や発がん性の物質が使われ続けている中国のことである。どんな恐ろしいウイルスが発生してもおかしくない。
とにかく我々はこれから先、中国産の魚や肉類、野菜類は出来るだけ食べないことである。前回、中国で重大な被害が報告されている 「汚染食品リスト」の中から、上海ガニ、肉まん、ウーロン茶、卵、イチゴ、ソーセージなどを紹介しておいたが、その他にもまだまだ沢山の危険な食料品 があるのだ。即席ラーメン、小麦粉、塩、もやし、清涼飲料水、鶏肉、おでん、ニラなどである。
食料品の購入に気をつけるだけでなく、これから先しばらくは仕事でやむをえない場合以外、物見遊山の旅行などで中国へは出掛けないことである。私ならいくら金を積まれても、今の中国行きはお断りだ。一歩間違ったら家族や友人だけでなく 、多くの日本国民にとんでもない結果をもたらしかねないからである。
空気は黄砂とPM2・5で汚染され、川には1万5000頭の豚や1000匹のアヒルやハクチョウの死体が浮かぶ一方、交通事故で重傷を負った人を見て見ぬふりをして通り過ぎる、そんな国に出掛けて行って、北京の エビ料理がおいしいだの、上海のカニ料理がたまらないなどと語っている人間を見ると、情けなくなってくる。上海の料理店で使われている高級カニの漁が行われている川は、1万 5000頭の豚の死骸が浮かんだあの川の下流であることを肝に銘じておくことだ。