米マサチューセッツ州ボストンでの爆弾テロ事件、
米CNNなどによると、8歳の男児を含む3人が死亡、140人以上が負傷するなどして病院に運ばれ、このうち17人が重体だという。ボストン・マラソン
というスポーツイベント中の事件であっただけに、見る者に与えた衝撃は大きかったようである。
犯人像は錯綜しており、現時点では大統領をはじめ政府関係者の口から「アラブ系過激
派によるテロ」という言葉が発せられていない
。もしかすると、実行犯は国内の極右勢力か反政府主義者の単独犯であるかも知れない。そうなるとこれからのテロ対策は、対象が広がりより困難になってくる。いずれにしろ、多くのアメリカ人が2001年9月11日の同時テロを思い出し、
揺らぐ米国社会の行く末に大きな不安と強い戦慄を感じたのではなかろうか。
中国の脅威
一方、中国で広がり始めているH7N9型鳥インフルエンザ。患者数は日々増え続け78名を超してきており、死亡者は16名となっている。その毒性についてはあまり騒がれていないが、表に現れた患者数と死者の数値
を見る限り、致死率が20パーセント前後と5000万人の死者を出したスペイン風邪(強毒性の鳥インフルエンザ)の10倍に
も達しており、毒性はスペイン風邪よりはるかに高そうである。
それだけにこのインフルエンザがもしもパンデミック(世界的大流行)となったら一大事である。
さらに中国で心配なのは、あまり問題視されていないことであるが、狂犬病による死者数が年間で
2400人を超えて来ている点である。狂犬病が蔓延する背景には、市民の狂犬病に対する問題意識の低さがあるようだ。
問題は、未登録の犬の数が野良犬を含めて登録分の約800倍を上回り、向こう5年以内に、犬の飼育数は都市部だけで数億匹に膨らむと予測されていることである。もしも私が予想しているようにごく近い将来に中国で経済的
崩壊が発生し、多くの国民の飲み食いが十分に出来ない状況が到来した時には、飼い犬の多くが野良犬と化し、狂犬病予防
対策がとれなくなってしまうことになりそうだ。
そうなったら、潜伏期間が 1〜 3カ月で、発病後の死亡率がほぼ
100%に達しているという中国の狂犬病の脅威は、想像を遙かに超したものとなってくる可能性が大きい。鳥インフルエンザや狂犬病の蔓延、中国ではこうした避けがたい脅威がいつ広まってもおかしくない状況に至っているのである。
やがてやって来るカルマの刈り取り
実は来月の東京講演会では「積もりに積もった中国と米国のカルマ」 〜その刈り取りが間もなくやって来る
〜 について話す予定であったが、ボストンの爆弾テロと中国のインフルエンザはまさにその前哨戦となる出来事と言えそうである。
株価の暴落に端を発する市場の混乱、竜巻、ハリケーン、山火事、洪水、干ばつ、火山噴火などの自然災害、そしてテロや暴動、内戦や戦争 ・・・・・
こうした非常事態がこれから先次々と起きてくるはずだ。
悲しみの星「サラス」から希望の星「アルス」への大転換を前に、人類が蒔いたカルマを刈り取る時が近づいて来たからである。
昨今の冬日と夏日とが入れ替わるような寒暖の激しい異常気象や、淡路島の地震、連続するイラン・パキスタン地震、また、北朝鮮の度を超した脅しやイスラエルの対イラン攻撃、中国の領土拡大戦争の兆候などがそれを示している。講演会で申し上げているように、1978年に近江神宮で行われた「湧玉の祝い事の儀式」によって、浮き上がった人類の「根のカルマ」の刈り取りがいよいよ始まるのだ。
もちろんこうしたカルマの刈り取りは中国と米国2国だけでなく、 我が国をはじめ世界の全ての国々において発生することになるわけ
だが、両国においてはその規模や激しさが一段と激しく、 悲惨なものとなるだけのことである。
しかし、
こうした動きが新星地球の誕生へ向けた自然の摂理だとしたら、時が近づいた今、慌てふためいたところでどうにもなるものでもない。出産日が近づいた母親の気持ちで、新しい地球の誕生
に夢を託して、慌てず、騒がず心穏やかな日々を過ごしたいものである。こうした困難な時であるからこそ、学べるものも沢山あるのだから。