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パラレルワールドにいるもう一人の自分


先のアパートでの目撃例は、この世に二人の自分が存在するという点では、山本さんや夫婦で散歩していた女性のケースによく似ているように思われる。そうした事例は 「想念が第二の肉体を作り、第三者と接触する」というケースとして、スピリチュアル系の本で時々紹介されており、ままある現象のようであるが、 都築純氏が経験した次の事例はそれとは「似て非」なる体験で、かなり特殊なものである。

どこが違っているかというと、山本さんたちの事例は、別の自分が存在したのは一時のことで、都築氏のアパートでの目撃ケースも4日間という限られた日数の中での出来事であったが、次なる事例は、出現した人物が長期間にわたってこの世界に存在し、しかもその人格は1体だけでなく、何体も出現しているように思える点である。しっかり読まれないと頭が混乱してくるので、流し読みはされない方がよさそうである。

先に紹介した事例は都築氏が20代の初めの頃 、1981年代の札幌市西区のアパートでの体験であったが、次はそれより1年ほど前に同じ札幌市内の北区の路上で起きた体験である。
 

中学時代からの友人夫婦がスーパーの駐車場から出ようと信号待ちをしている目の前を、私の車が通り過ぎ運転席には紺のパーカーで下に白いTシャツを着た私と、助手席に白いブラウスの髪の長い女性が乗っていたのを間近で目撃するという出来事が起きたのです。

私の車は、当時よく走っていた、白のカローラで桁ナンバー といったポピュラーな車とは違って、こげ茶とベージュのツートンカラーのマスタングで、ナンバープレートがたまたま桁でしたので、「見間違える可能性」はかなり低いと思います。

夫婦が共に、私の着ている服や同乗している女性の服・髪型まで確認するほどしっかり見たと言っていました。ところが、その日のその時間には、 私は、そこから数キロ離れた行きつけの喫茶店の駐車場に自分の車を止めたまま、白いTシャツに紺のパーカーを着て半日ほど喫茶店で雑誌を読んだり世間話をしていたのです。 それに、白いブラウスの髪の長い女性にも全く心当たりはありませんでした。
 

どうやら友人二人が目撃した都築氏の服装は本人のものと合致するようだが、白いブラウスの髪の長い女性はまったく知らない女性であり、同乗させた記憶もないというわけである。

この奇妙な目撃劇があった翌年の1982年に東京世田谷区のアパート在住に引っ越したあとにも、札幌の友人から電話で「札幌に来ていたんだって? どうして俺のところに寄って行かなかったんだよ?」と電話があったこともあったというから、別人B氏は札幌市内で一度や二度でなくかなりの頻度で目撃されていた可能性が高いようである。

 

さらなる不思議な体験


その数年後、わけあって沖縄(コザ)で1年過ごしましたが、そこでも同様な体験をすることになったのです。その時には、例えば後ろから アメリカ人女性に声をかけられて振り向くと「あら、【 Jun(純)】じゃない・・・・ 久しぶりねぇ・・・・ 元気だった?」と言われるのですが、その女性には「全く」見覚えがないのです。

また、
路上でまったく知らない数人の若者に「おーい、Jun!どこ行くんだよ?」と声をかけられたり(全員、見覚えがありません)、基地の公園でベンチに座っていると 、隣に座った空軍兵士が「よっ、Jun・・・ 何してるの?  ところで彼女どうしてる?」とか・・・・この時には30分近くベンチで話をしていましたが、彼は一向に「あれっ、人違いだったかな?」というそぶりは見せませんでしたし、 彼の話しぶりからすると、かなり前から彼は(もう一人の)私の友人だったようです。

逆に、行きつけの喫茶店のウエイトレス(日本人)が、「あなたが赤ん坊を抱いた一人の女性と古着屋にいるとき、その目の前に立ったのに知らん振りされた・・・」と言うのです。 私はその古着屋も知りませんし、赤ん坊も知りません。

つまり、非常に近い友人たちが間近で見ても人違いだと気が付かないほど、顔・髪型(当時の私は相当な長髪でした)、衣服・しぐさなどが酷似している人が同じコザに居て、その人の名前がたまたま僕と同じ純(Jun)だったという 「可能性」はゼロではありませんが、かなり低い確率ではないかと思います。
 

【質問】

札幌で中学時代の友人夫婦に見間違えられた時、あなたは喫茶店にいたそうですが、その時の様子をお話し下さい。また、それはいつ頃のことですか?

年は1980年です。その時に僕は、札幌の行きつけの喫茶店に居ました。(車はその喫茶店の駐車場に停めていました) 友人夫婦が見たのは、その喫茶店から1キロほど離れた札幌市北区のスーパーの交差点です。(信号待ちで止まっている彼らの目の前を通り抜けて行ったので、運転席と助手席の人物の着ている服や髪型までよく見えたそうです)

この日も、特に何か特別な事が起きたとか、僕の意識が何かに集中していたという事は有りません。普通に喫茶店でコーヒーを飲みチャーハンを食べ、雑誌を読んで暇つぶしをしていただけです。


どうやら都築氏が20代の頃に友人夫婦に目撃された人物は、当時、白いブラウスを着た髪の長い女性とおつきあいをしておられたようであるが、そうした女性は彼にはまったく見覚えがないというから、目撃された人物は都築氏の別の人格(B1)であると考えるしかなさそうである。

となると、1年後にアパートで同棲者とその弟さんに目撃された人物も、場所が同じ札幌市内であったことを考えると、B1と同一人物であったのかもしれない。それにしても、別人格者B1が単に容姿が似ていたというだけでなく、同じ時刻に都築氏が着ていたのと同じ紺のパーカー の下に白いTシャツを身に付け、同じ車に乗っていたというから不思議である。

また、1984年から85年にかけて沖縄に滞在中に体験した事例を読むと、沖縄に存在していたもう一人の別人格者(B2) の交際相手は日本人女性ではなく、アメリカの白人女性兵士であったようである。それに子供をもうけていることを考えると、彼女とは大分長い間おつき合いをしていたようであるから、札幌で何回か目撃されたB1とは違う存在 だと考えざるを得なくなってくる。

空軍の兵士も、「話しぶりからすると、かなり前から(もう一人の)私の友人だったようです」と、都築氏自身が述べている 。

いずれにしろ、この沖縄のケースでも、公園のベンチで一緒になった空軍の兵士が30分間も隣り合って話をしていながら、最後まで人違いであることに気がつかなかった点を考えると、B2氏 の風貌は都築氏本人と瓜二つであったことは確かなようである。

それにしても、なんとも不思議な話であるが、都築氏本人はそうしたご自身の体験についてどのように考えているのだろうか?

これらの現象は「共通の(一つの)想念が、2つ自分を物体化する 」という先の札幌のアパートでの現象とは違って、同時進行する並行社会(パラレルワールド)で、それぞれの人生を歩む人の自分が、世界線の境界がゆるんでお互いに相手の世界に(一時的に)迷い込んでしまった例ではないかと思うのです。

つまり、ワールドB(別な世界)では白いブラウスで長い髪の女性のパートナーが居る僕が、自分の服を着て自分の車で道を走っていたら、理由は不明ですがワールドA (現実の世界)の僕の友人夫婦がワールドB(別な世界)の僕を目撃した。

沖縄にも、たまたまワールドAの僕とワールドBの僕が同時に生活していて、 ワールドBの僕とつきあっていたワールドの友人がワールドの僕に声をかけたり、ワールドの僕の友人(ウエイトレス)がワールドの僕に出会って無視されたり・・・という事が続いていたのではないかと感じています。
 

確かに、都築氏の今回紹介した二つの事例は、彼自身が解説しているように、 パラレルワールド(並行世界)にいるもう一人の人格B1、あるいはB2が境界線がゆるんでこの世界にやってきたと解釈するしかないように思われる。

それでは、都築氏が今この3次元世界に生を得て魂の学びを体験している同じ時間軸の中で、なにゆえ別の人格B1 、B2がわざわざ地球に酷似した世界で学ぶ必要があるのだろうか? それについては、B3なる第3の人格の存在する可能性も含めて、次回で考察してみることにしよう。
 

 

 

 

 

 

 

 

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