太陽活動の活発化がもたらすもの

太陽活動が地球の自然現象や人間の行動に影響を及ぼすということは、かねてから言われてきていることである。その太陽の動きが１昨年から昨年にかけて、極端に静かになり、黒点などもまったく見られないような状況がしばらく続いたことは、読者もご承知のことと思う。

どうしたのかと思っていたところ、突然昨年の暮れごろから活動が活発化し始め、天文学に興味を持っている人たちを驚かせるところとなった。今年に入ってからも活動の活発化はとどまらず、２月１４日には、４年ぶりとなる大型太陽フレア現象が確認された。そのことはBBCや２/２０付けの英フィナンシャル・タイムズ紙（FT）でも報じられたので、ご覧になられた方もいるかもしれない。

http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-12485104　

そのＦＴ記事には、「太陽活動のピークは２０１２〜２０１３年で、その際には超大型の太陽嵐（太陽フレアの爆発）が起こり、パソコンなど電子機器に壊滅的な打撃が生じ、最悪２兆ドルに及ぶ被害が生じるかもしれない」とあり、「太陽は深い眠りから目覚めて、次の数年ではるかに高いレベルの太陽活動に向かう」という NASAの科学者のコメントが紹介されていた。

ちなみに前回、大規模な 太陽嵐が発生したのは１８５９年のこと。この時はもちろん電子機器などなかったが、唯一のハイテク機器である電信が使えなくなり、電線から火花が飛び散って火事になったといわれている。また、この時はカリブ海やハワイでオーロラが観測されたという記録も残っている。

 http://secure.wikimedia.org/wikipedia/en/wiki/Solar_storm_of_1859　

ということは、これから２０１３年にかけて、私たち日本でもオーロラが見られる可能性があるということにもなるが、そうした楽しみもある一方、これから先、私たちは相当な覚悟が必要となってくる面も忘れてはならないようである。

というのは、前回、大規模な太陽嵐が起きた１８５９年前後は記録的な「天変地異」と「社会騒乱」が頻発した大変革期であったからである。それが具体的にいかなるものであったかについては、私の読者が送ってくれたメールに詳しく書かれているので、そのまま転写させて頂くことにする。

具体的にみてみましょう。幕末の１８５４年はペリーが来航した年でもありますが、「安政東海地震」と「安政南海地震」、そして「豊予海峡地震」というM７クラスの大地震がほぼ同時に起きています。

このときは、大阪で津波が起きて多数の死者が出ました。そして、その翌1855年は安政江戸地震です。 しかも安政地震以降、江戸の町には繰り返し災害が襲来します。ちくま新書の「安政江戸地震」（野口武彦著）によると、１８５６年は大風雨（死者数は地震時の1/10にも）。

１８５７年はインフルエンザの流行。１８６８年はコレラが蔓延（３万人超の死者が出て、震災をはるかに上回る）。そして１８６２年ははしかが大流行といった案配です。　揺れ動いたのは大地ばかりではありません。政治・経済的にも大変動があり、１８５８年の日米修好条約調印、１８５９年の安政の大獄、１８６０年の桜田門外の変、１８６３年の長州戦争（長州の外国船攻撃）と続きます。

戦争になれば大量の物資調達でインフレになり、幕末にかけて米の値段は７倍に上昇します。 そうなれば暴動も起きるわけで、１８６６年には江戸でも打ち壊しが始まります。翌１８６７年には大衆の不安心理が頂点に達したのでしょう。

今度は「ええじゃないか」といって踊り歩く群衆があちこちで現れ、１８６８年の明治維新を迎えるのです。つまり、幕末の１８５９年前後は、天変地異や感染病が連続すると同時に、人々の気持ちがハイになって暴動や紛争が立て続けに起きたわけです。いや、それは天変地異や開国という特殊要因があったからでは、と思われるかもしれません。

しかし現在のＧ８と呼ばれる主要国のうち、イギリスとカナダを除く６カ国が、いずれも１８５９年前後に近代国家に生まれ変わっていることは単なる偶然なのでしょうか。具体的に言えば、アメリカは１８６１〜６５年の南北戦争、ロシアは１８５３〜５６年のクリミア戦争、および１８６１年の農奴解放令で近代化に一歩踏み出し、ドイツは１８７０〜７１年の普仏戦争で国家統一。

敗れたフランスは帝政が倒れて第三共和制に。そしてイタリアは１８７０年にローマを首都とする国家統一が完成といった案配です。
　

これから先に起きること

こうしてみてくると、急激な太陽活動は電子機器に膨大な損害を与えるという程度でなく、巨大地震や人心騒乱を誘発する可能性もあるようである。ニュージーランドのクライストチャーチの地震や今回の東北大震災だけでなく、チュニジアで発生した民主化革命のうねりがエジプトやリビアなどアフリカや中東諸国に波及していることも、こうした見地から理解することも可能になってくる。

今回の地震発生の要因については、こうした太陽フレアー説やＨＡＡＲＰ説、自然サイクル説など幾つかあげられており、その点に関しては新刊『龍蛇族直系の日本人よ！』に記しているので、ここでは触れないが、発生の背景に重要な意味が込められていることは間違いないので、しっかり読んでおいて頂きたい。

いずれにしろ、太陽活動の活発化が英フィナンシャル・タイムズ紙（FT）で報じられているように、これから先２０１３年に向け一段と進むようなら、東日本大震災クラスの地震は世界規模で発生する可能性は高く、日本でも心配されている東海、東南海地震の発生へとつながる可能性も決して否定するわけにはいかないように思われる。それと同時進行の形で、世界的に民主化革命や暴動も起きてくるのではないだろうか。

時の流れの速さからすると、そうした災害や革命は忘れた頃ではなく、記憶に生々しい内に起きてくることになるはずである。そしてその規模が大規模になればなるほど、一国の災害や暴動ではおさまらなくなり、隣国や世界中を巻き込むことになって来ることが懸念される。

もしも、隣国中国で革命的な暴動でも起きた際には、我が国に入ってくる難民の数は膨大になるはずで、その時には、今回の震災以上の混乱が発生する可能性も否定できない。同じ事はヨーロッパでもアメリカでも言えることである。

つまり、これから先の自然災害や暴動には逃げ場がないということである。そのためには、今のうちからしっかり覚悟を決め、腹をくくっておくことが大事である。要は、「死を恐れない」気持ちを持つことである。そのためには、『人間死んだらどうなるの？』（中央アート出版社刊）や『２０１２年最後の真実』（学研刊）などは、必ずお役に立つはずなので、是非読んでおいて頂きたい。

今、読者に一番知っておいて頂きたいことは、昨年あたりからペースを速めて発生し始めている自然災害や民主化運動に伴った暴動は、悲しみの星「サラス」と呼ばれてきた地球が、喜びの星「アルス」に生まれ替わるための、産みの前の陣痛であると言うことである。

そんな時であるからこそ、皆さんには、我が国が龍神や龍蛇族系宇宙人に守られた神国であることを思い出し、誇りと勇気をもって頑張って頂きたい。そのために書いたのが、本日発売の新刊『龍蛇族直系の日本人よ！』であり、６月に発刊を予定している次作本である。

余談であるが、今、イタリアでは、この５月１１日にローマで地震が起きるのでは、という噂で持ちきりのようである。３０年以上前に亡くなったラファエッレ・ベンダンディ（Raffaele Bendandi）という天才地震研究者の書き残したメモにそう記されいたことから、来ている話のようである。

私はイタリア語が理解できないので機械翻訳でしかわからないが、英語版で書かれていた記事を読むと、ラファエッレが亡くなった後、残された研究資料の多くは焼かれてしまったようだが、その残りの資料の中に、２０１１ジャパン、２０１２ジャパンという文字があったことが書かれていたという。

どこまで確かなことか分からないが、 ユーチューブで「Raffaele Bendandi」と検索するとイタリア語のサイトがたくさん出て来るので、もしイタリア語が堪能の人がおられたら、その内容をお知らせ頂けたら幸いである。

なお、現在中南米取材の原稿書きで徹夜作業が続いているため、しばらくの間、ＨＰ掲載の間隔が開いてしまうことになると思うが、ご容赦頂きたい。