米竜巻の死者3百人超える
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悲惨な惨状に呆然とたたずむ被災者(ロイター)
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上の写真を見て欲しい。これは、4月28日、竜巻と暴風雨に襲われたアメリカ、アラバマ州タスカルーサの惨状であるが、まるで東日本大震災の津波の後の情景のようである。
高波に代わって強力な風の渦が家々を破壊し、運び去って行った跡である。
アメリカ南部の7州を襲った竜巻と暴風雨による死者が、28日までに310人に達し、さらに増えそうな状況である。被害が最も大きいアラバマ州の他、アーカンソー州、ミシシッピ州、テネシー州、バージニア州の全域では非常事態が宣言されている。
米連邦緊急事態管理局(FEMA)は、これまでにアラバマ州で少なくとも204人の死亡が確認されたとCNNに明らかにした。他の州での死者数はミシシッピ州で33人、テネシー州で34人、ジョージア州で14人、アーカンソー州で11人などとなっており、オバマ大統領は29日、被害の甚大なアラバマ州を訪れ、被災地を視察
した。
今回の竜巻や暴風雨による被害総額は数十億ドルに上るとみられており、、数千人が住む家を失い、約100万人が電気がない状態に置かれている。これだけの被害は40年ぶりだそうだが、米南部ではわずかここ数日間で160件以上の竜巻を観測しており、これほどの発生件数はこれまでに例がなく、今アメリカ南部は異常な状況が続いていることを示している。
アラバマ州のブラウンズフェリー原発は、送電線が破損し外部電源が失われたために停止したが、幸いバックアップ装置が作動し、原子炉の事故は回避されたようである。地震や津波によるだけでなく、こうした大型の竜巻やハリケーンの襲来などによって停電が発生し
た場合、万が一バックアップ装置が作動しないときには、原発事故の発生があり得ることを改めて、実感するところとなった。
こうしてみると、これから一段と猛威をふるってきそうな大規模自然災害の発生は、世界各地の原子力発電所に致命的な打撃を与える可能性があるわけであるが、前回報告した、太陽活動の活発化による地球的規模の停電もまた、原子力発電にとって脅威となってくる。
日本はもとより、すべての国が明日は我が身にならないように、さらなる安全対策を講じる必要がありそうだ。
夏場の電力不足を理由に、浜岡原発の3号機の運転再開の動きが出てきているようであるが、言語道断である。電力会社や政府の安全宣言などとうてい信用出来ないからである。
それにしても、昨年あたりから世界中を襲っている自然の猛威は、今まで我々人類が経験してきたことがない規模になってきており、従来の常識や経験則が役に立たなくなってきているだけに、いつ何が起きてもいいように、物心両面の心構えはしておく必要がありそうだ。
陛下の被災地御訪問
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この写真は日本人の心を救う写真となった (朝日新聞より転写)
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話は変わるが、27日の天皇陛下の被災地御訪問で、被災地だけでなく日本国全体の雰囲気が変わり出したように感じられるのは、私だけではないはずだ。それだけ
陛下におかれては、類い希な「人徳」と強い「パワー」をお持ちだということである。
「世界に散らばる龍蛇族系宇宙人のトップは我が国のスメラミコトである!」、これは今回の拙著『龍蛇族直径の日本人よ!』の表紙を飾る副題であるが、そのスメラミコトがご高齢の身を押して美智子妃殿下共々、被災地へ
、避難所へと足を運ばれ、一人一人に腰を折り、膝をついてお話をされるそのお姿に、被災者たちが心を打たれないはずがない。それは即、日本人全体の心を揺さぶるところとなったのだ。
ところで、既に、被災から49日が過ぎた。亡くなられた方の魂が一刻も早く、無事「光の世界」へ戻られることを読者と共に祈りたいと思っている。聞くところによれば、今回の災害でこの世を去られた多くの魂が宇宙船に救われたようである。その様を霊視したある方は、それはまるで、光となった魂の数珠が巨大な宇宙船に延びているようであったと語っておられた。
いよいよ、「生者が死者を羨(うらや)む艱難」が始まったようである。