豪雪・竜巻・洪水の次は熱波
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6月はじめだというのに、ミネソタでは39度(華氏102度)の高温に襲われている。
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春先から竜巻の発生件数とその規模の大きさで記録的な被害に見舞われたアメリカは、今度は一転して熱波(Heat Wave)に襲われている。
ABCニュースは、まるで突然誰かがスイッチを入れたかのように突然熱くなり出し、アメリカ全土の3分の2のエリアに高温警報が出され、中でも、ミネソタからミシシッピ
に至る地域では猛烈な熱波で道路が膨れあがり、交通にも支障が出てきている、と伝えている。
夏に入り始めたばかりというのに、ミネアポリスやデトロイト、シカゴといった北緯47度〜45度付近(日本の稚内より以北)で、
連日35度を超す猛暑が続き、ミネアポリスでは7日、40度近い高温に襲われている。ミネアポリスとシカゴの6月の平均気温が、20度と20.4Cであることを考えると、いかに異常高温であるかが分かろうというものである。
昨年、アメリカ東海岸一帯が記録的な熱波に見舞われ、ニューヨークのセントラルパークで3
9・4度を記録、1999年以来の新記録だと騒がれたことを記憶しておられる方がいるかもしれないが、それは7月8日のこと、また38.9度の最高気温の記録を更新した1昨年は8月5日。
年を追って記録更新の月日が早くなってきているのが分かる。それも異常な速さでだ!
今回のミネアポリスの39度は6月7日のことである。札幌市の7月の平均気温が20・5度であることを考えると、札幌で7月はじめに40度の高温に見舞われたようなものである。どう考えても異常としか言いようがない。
科学者もお手上げのようで、「もはや諦め、慣れるしかない」と言っている。人間は慣れようもあるが、牛や魚はそうはいかない。暑さに弱い牛が、昨年何千頭も亡くなっており、今年も早くもルイジアナ州では湖の中の魚が大量死している。
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アリゾナ州の山火事
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異常高温は南部にまで及び、南部のアリゾナから南西部にかけては高温で枯れた草木に強風が重なり、広域で山火事が発生、黒い煙がサウスダコタ、アイオワ、ネブラスカにまで広がって、手が付けれない状況が続いている。
アリゾナの山火事は40万エーカーに達し、史上2番目の規模になっている。アリゾナといえば春には、洪水と竜巻で記録的な被害が出たばかりである。住民は、ここ数年の異常気象が尋常なものでないことを実感していることだろう。
新刊『世界に散った龍蛇族よ!』に記された、先代のワイタハ族のファティクラ(長老・エンペラー)の予言を読めば、今の状況はまだその序章に過ぎないことを知ることになるはずだ。これから先やって来ると思われる超巨大災害はこんなものではないからである。
ワイタハ予言者が語ったアメリカの遭遇する出来事を、笑いながら聞いていたパパ・ブッシュの愚かさを、程なくしてアメリカ人は等しく知ることになるに違いない。
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キラウエアの火山 ・幅150メートルに達する溶岩の湖
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一方、ハワイではキラウエア火山が噴火を始めた。1983年1月にプウ・オオ火口から始まった噴火は、幾度かの活動の不活発化はあるものの228年間続いており、今年の3月に上空25メートルまで溶岩を吹き上げ、この30年で最大級の噴火となったことは、3月9日掲載の「ハワイ・キラウエア火山噴火」でお知らせした通りである
。
このプウ・オオ火口からの噴火が先月末から再び
始まり出し、幅150メートルに達する溶岩の湖が沸き立っている。
キラウエアでは、20世紀中に45回の噴火が記録されていることを考えると、活発な火山であることは間違いないが、それでも平均すると2年に1度弱である。3月に次いでの今年2度目の噴火は少々ペースが早過ぎるように思われる。
次回は、中国は長江の大干ばつの状況をお知らせしよう。こちらもまた異常を通り越した事態となっている来ているようである。