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北東部の暴風雪

 

 

 
 


ミネアポリスの大雪

 


今日は早24日、2月もあとわずかである。このところ日本は暖かい日が続き、梅の花も既にほころび始めているようである。こんな日が続くと、多くの読者は今年の冬の寒さや大雪のことなど忘れかけているかもしれない。

しかし、アメリカでは今のなお中西部から北東部一帯が暴風雪に襲われ、道路の凍結による交通渋滞や1000便を超す空の便が欠航し、混乱状態が発生している。アラブ諸国に吹き荒れている革命運動の陰に隠れて、マスコミもあまり伝えていないが、中国の異常気象と同様、アメリカの寒波と雪害は今もなお無視できない状況にあるのだ。

今週初めから週末にかけて到来している暴風雪はこの冬28回目になり、各都市の除雪費用が鰻登りになっており、ミネアポリス州では既に当初の予算を350万ドル(3億円)もオーバーしており、さもなくても大変な予算不足の中、青息吐息の状態に追い込まれているようである。

テレビに映し出される凍結した高速道路や街中の除雪作業の状況を見ていると、映画「デイ・アフター・トゥモロー」の中でアメリカ北東部の都市が次々と凍結して、動きが取れなくなっていくシーンを思い出す。 (写真下) 昨年から続くヨーロッパからロシア、アメリカと続く高緯度エリアの寒波と暴風雪は、一時的な現象だと考えているととんでもないことになるはずである。

 

 

 
 


映画「デイ・アフター・トゥモロー」の一場面

 


昨日頂いたアメリカ・アトランタにお住まいの平田さんからの情報だと、アメリカの雪は何も北に偏ったことではないようである。雪など滅多に降らないアトランタでも、今冬は4度も雪に見舞われ、4度目は 大変な大雪で、街が大パニックになったほどだという。当然のことながら、スノータイヤなど用意してないエリアだけに、さぞかし大変だったに違いない。

気温も氷点下8℃まで下がった日があったかと思うと、翌週には20℃まで上がったりして、アップダウンの激しさに驚かされているようである。このところ数日 は、すっかり春の陽気で、芝が緑に戻りつつあり、鳥が鳴きはじめ、街にはTシャツ一枚で歩く人々が多くなっているという。「まだ2月半ばなのに、こんなに早く、春がやってきたのでしょうか?」と戸惑っておられるようであった。

こうして傾向は、世界中どこでも見られる現象となってきているようだが、コントロールの気かなくなった気候ほど恐ろしいものはない。「極寒の冬」と 「酷暑の夏」をもたらすからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

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