鳥5000羽と魚100,000匹怪死
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庭先に落ちてきた「Black Bird」 (CNNニュースから)
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大晦日から元日にかけてアメリカ、アーカンソー州の小さな町で5000羽もの鳥(Black
Bird、ハゴロモガラス)が、飛んでいる最中に死んで空から
落ちてくるという不思議な事件が発生した。アルフレット・ヒチコック監督の映画「鳥」を思わせる光景が町のあちらこちらで見られたようである。
日本でも一昨年、七尾市や中能登町でオタマジャクシが大量に空から降って来るという事件が発生して話題になり、2009年6月10日にHPで「異常現象」として紹介したが、大量の鳥が落ちて来るという話は後にも先にも聞いたことがない。
アーカンソー州の漁業狩猟委員会の発表によると、12月31日午後11時半頃から同委員会に続々と住民から通報があり調べたところ、
州のビービーという小さな町1マイル四方にわたってムクドリの死体が散乱しており、その数は5000羽を超す数に達していたという。
このニュースは日本の新聞でも小さなベタ記事で報道されていたが、その原因については雷かヒョウに打たれた可能性があるようだと述べるにとどまっている。また
一部の科学者は「大晦日に打ち上げられた花火などのストレスで死んだのではないか」と言っているようだが、とてもそのような解釈では説明でき
る代物ではなさそうである。
もしも、雷やヒョウが原因なら、事件の発生した時刻にビービーという町が雷雨に見舞われたり、大量のヒョウが降っていなければおかしい。情報では、事件の二日ほど前には大きなヒョウが降ったようであるが、当日はそうした気象状況は発生していなかったとのことである。
また、5000羽もの鳥にストレスを与えるほどの花火を町の近郊で打ち上げたのなら、住人が気づかないはずがない。だいたい真夜中に鳥の一群が空を飛んでいること自体があり得ないことである。当日、雷も花火も確認されていないのであるから、報道されている原因は単なる思いつきに過ぎないとしか言いようがない。
ロス在住の都築純氏からのメールによると、この奇っ怪な事件にさらに輪をかけるように、事件の起きた町からわずか200キロしか離れていない河で、淡水魚が100,000匹も怪死して岸に打ち上げられるという事件も発生しているという。発生の時期は12月30日だったようなので、鳥の怪死と1日違いである。
参考にアメリカCNNニュースを貼り付けておいたので、ご覧頂きたい。 ndex.html-hpt=T2
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河岸に打ち上げられた「Drum Fish」 (CNNニュースから)
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なお、ニュースを伝えて下さった都築純氏はご自分の意見を次のように述べておられるので、掲載させて頂いた。
「同種の鳥が他の地方や町でも落ちた」とか、「ある沿線(国道や川など)に沿って何キロにも渡って死骸が落ちている」、あるいは「同じ地域で、他の鳥も落ちて来た」であるなら多少の解明の糸口もあるかもしれませんが、「特定の狭い(1マイル四方)地域に限って、同種の鳥が、大量に、飛んでる最中に死んで落ちて来た」というのは、どうにも奇怪としか言い様が無いかと思われます。
科学者などは、「年末年始の花火などのストレスで死んだのではないか」と言っているそうですが、それであればニューヨークなどの大都市ではもっともっと沢山の鳥が死ぬはずではないでしょうか。しかも今回の怪死は、枝に止まっている時などではなく、飛んでる最中の鳥がまるで突然死のように空から落ちてくるのを町の人が目撃しているようなので、なおさら不思議です。
しかも、この小さな町から200キロほど東の川では、特定の魚(Drum
Fishという名の魚で、淡水のバスやスズキに似た魚と思われます)が10万匹も死んで浮かんでいるのが発見されています。
これも、アーカンソー川に沿った沿線で何10キロ何100キロにも渡って死んでいるのなら納得も行きますし、あるいは特定の地域で多種多様の魚が死んでいるのなら判ります。しかし、狭い地域で特定の魚だけが10万匹も死んで打ち上げられているというのは理解しかねます
。また、、5000羽もの飛んでる鳥が空から落ちて地上で息絶えた街と真横に(東西に)およそ200キロしか離れていないという事も非常に興味深いと思います。
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