中東とポルトガルの危機

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我が国が大震災で辛苦をなめている最中も世界は動いており、それは決してよい方向に向かっているとは言えないようである。

リビアでは政府軍と革命隊との間で戦闘が続いている上に、フランスやアメリカ軍による爆撃も行われており、死者の数も次第に増えてきているようである。地震による死者を一人でも少なくしようと必死になっている一方、他国では、こうして人の命がないがしろにされているのを見ると、人間という生き物は一体どういう生き物なのかと、寂しくなってくる。

格付けが会社によるポルトガル国債は信用ランクが1ランク格下げが発表され、さらにソクラテス首相の辞任表明を受けて、10年物および5年物の利回りは24日、ユーロ導入以来の高水準(7・7%)に上昇してきており、同国が比較的早く救済を 求めることになるのではないかとの見方が強まっている。

ポルトガルはギリシャやアイルランド、スペインと違って財政の規模が違う上に、イギリスやドイツの金融機関が大量に同国の国債を所有してることもあって、危機の本質が見えてくると、ヨーロッパの財政危機はさらに深刻度を増してくることになりそうである。

一方、日本では取り上げられていないが、パレスティナとイスラエルの間の報復攻撃も次第に激化しそうな雰囲気で、心配になってくる。パレスティナのロケット弾攻撃に対して、イスラエルは空からの爆撃である。当然死者の数はパレスティナ側が一桁多くなることは避けられない。

イスラエルを取り囲むアラブ諸国は今どこも皆、デモの脅威に脅かされている。それだけに各国政府はその矛先(ほこさき)をイスラエルに向けてくる可能性があるだけに、イスラエルや中東の情勢からは目が離せない状況が続きそうである。

イスラエルにお住まいの日本人女性からメールが寄せられた。現地の方々が今回の報復合戦とこれから先をどう感じておられるかが、よく分かる内容なので、掲載させて頂いた。

なお、福島原発の情勢は一段と厳しくなっている可能性があるので、皆さんの祈りを一段と強めて頂きたい。邪の力を振り払うことと、関係者の皆さんへ「叡智」と「勇気」と一段の「ご加護」があらんことを祈りたい。

 

【メール】

残念なことに、浅川様にメールを送ったその日にエルサレムで爆弾テロが発生し、多数の死傷者が出てしまいました。

今回の事件の始まりはイスラエル側が連日のロケット弾打ち込みに対してガザへ空爆を行い、それによって子供を含む8人の死者を出したことへの報復のようです。ロケット弾のイスラエル領内への着弾ですが、今日ニュースでみたところ10発以上は打ち込まれていたようでした。(恐らく死者1名だったかと思います)

イスラエル国内では軍による空爆の可能性が高まりつつありますが、やはりリビアでの多国籍軍への空爆、アラブ各国での政治崩壊による指導者不足などが足を引いている状況の模様です。

周辺国はほぼどの国もデモなどが連日起こっているようですし、そうした興奮した民衆の怒りが、空爆を機にイスラエルへ向かうことも十分考えられます(自国の混乱回避の為指導者がその様に仕向けることもあるでしょう。

私たち家族は旅行者に部屋を提供する仕事をしていますが、昨晩の夜のニュース直後から問い合わせの電話が鳴り止まない状態でした。イスラエルの最南端(エジプトとヨルダンの国境沿い)の町に住んでいるのですが、こうやって戦争時などは国民は南下してきます。

パレスチナもアラブ各国の民主化デモなど見ていてきっと居ても立ってもいられなかったのでしょう。
今後一体どのようなことになるのか・・・無駄な命が犠牲にならないように、また更に祈りの時間が増えそうです。

5月の新刊大変楽しみにしておりますので、執筆活動がスムーズに行われることをお祈り致しております。

 

 

 

 

 

 

 

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