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イランの核協議問題

 
 

 
 


全体会議とは別に、米国とイランとの個別協議の行方が注目されている

 
 

ギリシャの債務期限切れ問題に関心が向けられていたため、忘れがちになっていたのがイランと主要6ヶ国との間の核協議問題である。 こちらも期限がギリシャ問題と同様6月30日であったが、 一昨日、6月7日まで協議の延長が合意され、再度、最後の詰めの協議が行われることになった。

持ち越された主要な論争点は、@ 制裁解除の方法と、A 軍事施設への査察問題となっているようである。 @については、合意が達成された時にはイランに対する全ての制裁が一括解除されるかどうかという問題。 またAについてはイラン政府が軍事施設への査察を受け入れるかどうかという問題である。

先のギリシャ議会において「一括解除」と「査定拒否」が議決されているため、協議は難航することが予想されるが、米国もイランも妥結に向けた強い意欲をもっているので、 「一括解除」と「査察受け入れ」をセットにした妥協案でまとめられる可能性はありそうである。

結果がどうなるかは別にして、問題はイスラエルがその結果をどう判断するかである。もしも査察受け入れが拒否されたら、イスラエルは自国に対する核攻撃の脅威が増したとして、一方的にイランの核施設への攻撃を実行する可能性が大きい。  過去にそうした攻撃を実際に行っているだけに、それは十分にあり得ることである。

中東の最大の火種となっている「イスラエル対イラン」の対立だけに、目が離せないところである。どのような結論が出るか注視しながら、1週間後の結果を待つことにしよう。

 

エジプトの混乱

 
 

 
     
 

中東情勢でもう一つ気になるのが、エジプトの政治情勢の悪化である。 イエメンやリビアが政治破綻によって混乱状態に陥っている中で、イスラム国 (ISIS)が勢力を伸ばして国を乗っ取ろうとしていることはご承知の通りである。 その点も気になるところであるが、中東の大国 ・エジプトの混乱はさらに大きな問題である。

首都のカイロで29日検察のトップである検事総長が、過激派の自爆テロによって殺害されるテロが起きたのだ。 過激派というのは、2年前の2013年7月に軍のクーデターによって追放された 、モルシェ元大統領を支援する組織である。

モルシェ元大統領とその支持者の多くが現在逮捕されて、囚人の身になっているが、先の裁判で受刑者の多くに死刑や終身刑と言った重罪判決が下された。 それが29日の検事総長殺害の要因であるが、今回の事件で シーシー大統領率いる政府とモルシェ派の反政府勢力との対立は一段と激しさを増し、エジプトは混乱状態に陥りそうである。

こうしてエジプトが中東における指導的な力を失ってしまえば、中東諸国をまとめる国がなくなってしまう。 それを一番喜ぶの はイスラエルである。 中東諸国がそれぞれ内戦状態に陥って混乱してくれれば、念願の大イスラエル国家樹立に向かって、思い通りに動ける ことになるからである。

こうして見てみると最近の中東における全ての動きが、世界最終戦争・ハルマゲドン に向かっていることを示しており、ロシアとその同盟国がイスラエルの地に立つ場面が目に浮かんでくるようだ。 それにしても、イスラム国(ISIS)の最近のイエメンやリビアにおける動きは尋常ではない。 彼らの後ろについている存在(イスラエル+米国の一部勢力)がいかに強力であるかが分かろうというものである。




 

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