昨日のHP「伊豆箱根の噴火情報」で伊豆七島近海の海底火山と箱根大涌谷の噴火が停止したことを記したが、本日確認したところ、大涌谷の噴火の停止した時間は昨日7月30日の早朝4時頃で、その後、再び噴煙が上がり始め、午後には以前より噴煙の勢いが強くなる状況も見られたようだ。 昨夜のNHKの夜9時のニュースで噴煙を上げる様子が映されていたのはそれゆえであった。
今回の噴煙停止の状況ではっきりしたのは、伊豆七島と箱根の地下のマグ溜まりや水溜まりが影響し合う状況にあることが明らかとなったことである。 これまで、学者は各地で火山活動が始まるたびに、周辺の火山噴火との関連性を否定してきていた。
しかし、今回の海底火山と箱根の火山が同時に一時停止になったことを考えると、西之島から富士山周辺一帯の地下は影響し合う状況にあると考えておいた方がよさそうである。 なお、大涌谷の温泉水が枯れてきていることや、箱根山周辺の河が黄色く変色し、硫黄臭がするなどの情報も寄せられているので、箱根の噴火活動には引き続き注意を払っておきたいものである。
北海道の雌阿寒岳の火山性地震が急増してきていることや、鹿児島の諏訪之瀬島の噴火で噴煙が1000メートルに達していることなどを考えると、日本列島全体が地震にしろ火山にしろ、活動期に入って来ていることは間違いなさそうなので、しっかりした心構えと物心両面の準備だけはしておいた方がよさそうである。