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テトラット最後の月、イスラエルがどう動く

 
 

 
 


4回続く皆既月食〈テトラット)の最後が9月28日である

 
 

以前から9月にはなにか大きな異変が起きると言われてきていたが、いよいよ今日から9月。 その内容についてはブログなどで、自然災害、社会動乱、経済破綻など様々な説が取りざたされているが、 大きな変動の始まりとなる可能性が強いと考えられてきた2015年も、残りあと4分の1となっただけに、変動が始まり出す可能性は大いにありそうだ。

中東やアフリカにおける「アラブの春」から始まった暴動、テロ、内戦によって発生した難民問題は、いまヨーロッパ各国で大きな社会問題となりつつある。 一方、米国社会における銃を使った殺傷事件と自然災害はますますその規模を増してきている。

 「高い地位の猟師と低い地位の猟師との間に仮合い合戦が始まるだろ」というホピの預言を、最初に目にするのは米国ではなかろうか。 また米国東海岸で大津波と大洪水を引き起こす壊滅的な事象が起きるのは2015年秋頃とも言われている。

欧米諸国のそうした状況も大いに気になるところだが、私が当面目を離せないと感じているのはイスラエルと中国の動向である。 どちらの国も世界を揺るがす大事件を引き起こす可能性が大きいからである。イスラエルについては中東諸国、特にイランとパレスティナとの間の戦闘行為の発生が気になるところである。

2014年と2015年はユダヤ教徒にとっては極めて珍しい年である。 それは昨年4月15日から始まり4回続く皆既月食〈テトラット)とユダヤ教の重要な宗教祭事が重なる年であるからである。 そしてその最後のテトラットと重なるのが、9月28日の「仮庵の祭り」である。、

イランの核問題に対する欧米やロシア、中国による制裁が、7月に解除されたことはご承知の通りであるが、この制裁解除はイランの核開発を許し、自国への核攻撃につながると考えているイスラエルにとって、許しがたいことである。 それは3月4日付けの記事「ネタニヤフ首相・米議会での演説」を読んで頂ければお分かりになられるはずだ。

 
 

 
 


イスラエルが中東で事を起こせば、さらなる悲惨な状況を目にすることになりそうだ。

 
 

問題は1948年〜1949年と1967年〜1968年に発生したテトラッドの際には 、第1次中東戦争と第3次中東戦争が勃発していることである。 2014年5月6日付けのHP「月食と中東情勢}で、私は次のように記している。

イスラエル国家建設にとって歴史的な意味があるこの二つの戦争が、極めて希な現象であるテトラッドと合致していることは、イスラエル人なら誰でもがみな熟知していることである。 となると、今年から来年にかけてのテトラッドに合わせて、「アラブの春」以来、混乱状態が続いている中東各国との不安定な関係を安定化するために、新たな戦争を起こす可能性は決して小さくなさそうである。

また、パレスティナについては、現在、フランスがパレスティナ国家の設立に関する国連決議を進めている点も気になるところである。 現在既に136ヶ国がパレスティナ国家を承認しているだけに、国連での投票が行われることになれば、かなりの票を集めることは間違いなく、それはイスラエルにとって目の上のタンコブが一段と大きくなる事を意味する。  それゆえ、この9月から10月にかけて確かとは言い難いが、パレスティナを巻き込んだ紛争の再発もありそうである。

中国については世界経済を揺さぶる事態が日に日に近づいて来ていることは、読者も先刻ご承知のことと思うが、中国に対する不安要因については、お知らせしたい点がいくつかあるので、次回改めて記すことにする。

 




 

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