《 超温暖化 》
異常な事件や事故が多発し、人心が乱れる日々が続いている。 一昨日の我が国の殺傷事件もその中の一つだ。 しかし、異常なのはそうした社会の混乱だけではない、気候もまた異常。 寒暖の差が激しく、台風並みの強風や目の前の景色が消えてしま
うほどの豪雨はかって経験したことのない凄さで、これまでの常識が通用しなくなってきている。
地球全体の平均気温の上昇はこの100年間で1.5度となっているが、特定のエリアごとに見ると、近年、平均気温を10℃以上も上回る地域が続出し、気温の低いはずの
ロシア中部でも35℃、中東のクエートではなんと54℃を記録。 これは過去100年間で地球上の最高気温となっている。
(1913年の米国・カリフォルニア州、デスバレーの56.7℃という最高気温は観測の精度が曖昧のため除外されている) 因みに、クエートは紅海の沿岸で湿度が高く、体感温度は60℃を越していたようである。
ヨーロッパやロシア、米国西海岸が記録的な高温に見舞われているニュースは、これまでにHPで報告している通りであるが、ホッキョクグマがまるで緑に覆われた亜熱帯地方で遊んでいるような、奇妙な情景が写された上段の写真を見て頂ければ、
北米大陸最北端のアラスカ一帯が記録的な暑さに見舞われていることが、お分かりになるはずだ。
《 超寒冷化 》
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米国のイエローストーンでは真夏の大雪で、あたり一面雪景色。
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暖かいハワイ島のマウナケア山でも降雪
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ところが一方では、真夏に入ったこの時期に世界各地で雪が降り、人々を驚かせている。 世界には南極大陸を含めて7つの大陸があるが、その内
、アフリカ大陸を除く6つの大陸で、7月に雪が降っているのだ。 7月11日には米国中部のイエローストーン国立公園で、大雪が降り
上の写真のような真冬の光景が広がっている。
いくら高地とは言え真夏のこの時期、こうしたことは通常ではあり得ないことである。
3700メートルの富士山で夏に雪が降ったことなど聞いたことがない。
また、ロシアのシベリア地方にあるサハ共和国の首都ヤクーツクでは、7月の12日から13日にかけ本格的な雪が降り、一面銀世界となっている。 ヤクーツクは気温の低い場所ではあるが、7月の平均気温は18℃前後なので、この時期の降雪が極めて珍しいことは確かである。
なんと言っても驚いたのは、
冬でも日本から海水浴に行く暖かいハワイで「6月の雪」のニュースである。 実は6月14日にハワイ島のマウナケア山頂が降雪で銀世界と化し
たのだ。 真冬でも常に雪山の姿が見えるわけでないと言うのに、夏に雪とはなんとも珍しい現象である。
南半球は現在冬であるが、南アメリカ大陸でも国によっては記録的な寒さに見舞われている所があるようだ。 私が気になるのはペルーを襲っている寒波である。 友人のセサル・ラトーレ氏から聞かされるたびに、その地が探索や学校建設で訪ねたことのある町や村であるだけに、心が痛む。
HPでも記したように、昨年も激しい寒波に見舞われ、アルパカなど100万頭の動物が死亡し、同国史上最悪の被害が発生している。
今年もボリビアとの国境沿いの町・プーノ
周辺の高地では−23℃の寒さと雪で、既に子供を含む50人近い人が亡くなっており、飼育している動物もアルパカ4万5000頭、ラマ4000頭、羊4500頭、牛4300頭が死亡
。 また農地も霜や寒さのため30万ヘクタールの作物が被害に遭っていると伝えられている。
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ペルーの高地プーノ周辺では−23℃で住民と動物に大量死が発生している
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例年にない寒波と積雪でアルパカたちが食べる草が不足し、大量死が発生
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生活を支えてくれているアルパカたちが次々と死んで、
村人たちは生活が出来なくなってきている
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こうして見てみると、気温の高い低いとか、雨の多い少ないとかではなくて、気温も雨量も両極端になっていることが分かる。
つまり、局所的に見れば、「超温暖化」と「超寒冷化」、「超干ばつ」と「超多雨量」が混在するカオスと化してきているのだ。 こうした状況は宇宙から地球に注がれる磁気嵐やエネルギーによる影響の可能性が大きい。
前回の「今度は日本で大量殺人」に記したように、昨年から今年にかけて、太陽活動が低調期で太陽の黒点の数が極端に少なくなって
おり、6月の23日から7月の4日まで黒点の数が0の日が6日も続いていた。 ところが、7月5日頃から過去最大級とも言えるようなコロナホールが出現して黒点が急増。 多い日には60個を越す黒点が出現しており、
昨日は再び24日ぶりに0に戻っている。
こうした太陽活動の急激な変化は人間の精神面に様々な変化をもたらすだけでなく、動物たちにも大きな影響を及ぼしし、米国や英国で大量の鯨やイルカが方向感覚を失って陸地に打ち上げられたり、
米国のフロリダで数千匹のクラゲが打ち上げられたり、我が国で深海魚が漁師の網にかかったり、メキシコ湾では700頭のウミガメが死体で発見されたり、アラスカで8000羽の海鳥が大量死したり、最近では、ニュージーランドで多くの猫が突然町から消えてしまったりしている。
地球の気象に異変をもたらしている要因の一つが、太陽活動の急激な変化であることは何度もHPで記して来た通りであるが、地震の発生もコロナホールによる磁気嵐による影響が大きいといわれている。 こうして見てみると、地球
をはじめ人間や動物、野鳥、あらゆる生命体が皆、太陽の急激な変化の影響を受けていることが分かる。 これから先も、太陽の状況には注意を向けておく必要がありそうだ。
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活動する太陽
両目の上と口の部分がコロナホールで巨大な太陽フレアーを放出。
そのエネルギーが地球の気候や動植物に異常事態を招いている。
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