大量死の要因として考えられるのは、植物プランクトンの一斉枯死。 これによって、湖内に酸素を供給する光合成が行われなくなり、さらに、沈殿する枯死体が分解される際にバクテリアなどが酸素を消費し、湖内の酸素量の低下に拍車をかける。 こうした現象が発生すると、湖の透明度が増すことになるが、実際に
直近の数値は昨年同期に比べて約2倍の130センチとなっていたようなので、劇的な変化が先月末頃に発生していたようだ。
それでは、なにゆえ植物プランクトンの一斉枯死が起きたのかという点については、専門家もはっきりした原因を突き止められずにいるようである。 既にお伝えしているように、こうした魚の大量死は
4〜5年ほど前から、世界的規模で湖や大河、さらに大西洋や太平洋と言った海洋においても発生している。
被害に遭っているのはクジラやイルカから小魚まで広範囲、アザラシやアシカ、ウミガメなど海洋生物の大量死もまた世界的規模で発生してきている。 発生地を調
べてみると、米国、中国、シンガポール、パナマ、ギリシャ、インド、カナダ、オーストラリア、英国、コロンビア、コスタリカ、ブルガリアなど数十ヶ国に及んでいる。 そうした実体を考えると、地球全体でいま何か大きな異変が起きつつあることは間違いない。
人類が為してきた諸々の悪行の結果が、今こうした形で姿を見せ始めてきているのだ。 我々がそれに気づいた時は既に遅しで、次には人類自身が大量死に向かうことになりそうである。