中東情勢を複雑化するトルコの動き
 

 


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中東情勢を複雑化するトルコの動き
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トルコ軍、クルド系組織とISを砲撃

 
 

 
 

 

 
 

このところシリア北部のアレッポなどで、シリア政府と反政府勢力とIS(イスラム国)との三つ巴の戦闘が続く中、今度はトルコ軍がシリアのトルコとの国境沿いの町で、ISとクルド人勢力との三つ巴の戦闘状態に陥っている。

トルコ軍は20日に結婚式を祝う場で54人が犠牲となった自爆テロ(内29人が18才以下の子供)への報復として、ISの拠点へ空爆を続ける一方、最近米国の支援の下にISの主要拠点マンビシやハサカを制覇し、勢力を強めているクルド人勢力にも攻撃を加えている。 トルコ政府は、クルド人勢力がトルコ南部にクルド人地域を建設することを恐れているからである。

しかし、トルコ政府のクルド人勢力への攻撃は彼らを支援してきた米国に対する反発行為でもある。 先のトルコでのクーデター未遂事件で、その影の首謀者とされているギュレン師の身柄引き渡しを巡って、米国との間でぎくしゃくしているだけに、トルコ対米国の関係の悪化が懸念される事態となっている。

米国やEUとトルコとの関係の悪化はロシアにとっては好都合。 昨年11月のトルコ軍機によるロシア軍機撃墜後、断絶状態にあったロシアとトルコの関係は、9日のエルドアン大統領のロシア訪問で回復を内外に強く印象づけた直後だけに、欧米にとって心地良いものではない。 米国のバイデン副大統領のトルコでの首脳会議の行方が注目されるところである。

いずれにしろ依然としてシリア内戦が続く中、「ロシア・イラン」対「米国・EU」との関係に割って入ってきたトルコの動向は、今後の世界情勢を占う上で、重要な意味を持ってくることになって来そうである。


「ドイツ政府の国民への呼びかけ」について
 

ドイツ時間8月21日午後9時ころに、ドイツ政府がドイツ国民に向けて行ったとされる「テロおよび大災害に備えての食糧と水のストック要請」については、先般、より正確な情報を読者にお願いしていたところ、トルコ在住の読者をはじめ多くの読者から、貴重な情報をお寄せ頂くところとなった。 心より御礼申し上げる。

どうやら、政府から国民への呼びかけについては事実であったが、その内容は、トーマス・デメジエール内務大臣から、緊急時(テロ)に備えて各家庭で約10日分の水と食料品の買いだめをするよう勧めるというもので、緊急事態発生が迫っている為の要請というわけではなかったようだ。 これが一部のブログでは大げさに取り上げられ、「ドイツで重大テロ発生か!」「ドイツ政府、ロシアからの攻撃に備えて国民に警告!」などと伝えられたようである。

今回のように、発信元や情報の正確な内容を把握しないまま、興味本位の記事が掲載されるブログが多いので、読者におかれては、その種の情報に惑わされないよう注意して頂きたい。 報道関係者でない人間が得た情報はその真偽を100%確認することは困難である。 あとは記事を書く人間の感性の度合いを見て判断して頂くしかない。

現地在住で徳乃蔵にも来られた方から寄せられたメールによると、この報道を受けてのドイツ人の反応は様々で、大げさ過ぎるとか、政府がそんなことをいうのは何かそういう情報があるからではないかとか、全く気にしない人とか様々であったようである。 因みに、政府による食料の蓄えの勧めは、米ソの冷戦中に出されたのに次いで、今回で二度目だそうである。

 




 

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