米国の異常気象、今回はワイオミング州のイエローストーン国立公園とその周辺での降雪のニュースである。 降雪があったのはまだ夏が過ぎたばかりの、9月12日。 降雪と言っても「ちらほらと舞った」と言う程度ではなく、下の写真を見てもらえれば分かるように、広大な公園一帯が
完全に雪化粧するほどの降雪量で、当日の気温はなんと0度。
米国の今年の夏の気温は異常で、各地で記録的な高温が続いてきており、因みに、昨日の米国全土の気温の様子を見ると、下段のように、北東部のトロント、ニューヨーク、ワシントンでは最高気温が30度近く、ワイオミング州とほぼ同じ緯度にあるシカゴでも24度となっており、最低気温も19度。
イエローストーンがいくら高地にあるとは言え、昨日より1週間も前の夏が過ぎたばかりの時期に、気温が0度というのは「カオス的気候」と言わざるを得ない。 私が気になったのは、降雪の場所が北アメリカ大陸最大の火山地帯で、近年、地下に貯まった大量のマグマによる破局的噴火が懸念されているイエローストー
ン国立公園であったことだ。
科学者によるシミュレーションでは、もしもイエローストーン火山に破局噴火が起きた場合、米国の75%の土地の環境が変わり、火山から半径1000q以内に住む90%の人が火山灰で窒息死、
3〜4日以内に大量の火山灰がヨーロッパ大陸に届き、まもなく地球全域が火山灰に覆われて地球の年平均気温は10度下がり、その寒冷気候は6年から10年間続くとされている。
こうなったら世界規模での文明の終焉である
そんなイエローストーン公園一帯では、最近、地震が活発化しており、この10年間で公園全体が10p以上隆起し、池が干上がったり、噴気が活発化するなど危険な兆候が観察され、新たに立ち入り禁止区域を設置したり、観測機器を増設したりしている。
また、アメリカ地方紙デンバーポストは、米国地質監査局のリーズ地質科学者が、イエローストーン公園内の湖の底で高さ30m以上、直径600m以上の巨大な隆起を発見したとも伝えている。 それだけに、今回のような異常な降雪の記事に接すると、なぜか「異変を予兆している現象」ではなかろうかと不安がよぎる。 杞憂(きゆう)で
終わってくれればよいのだが。