南下した後、沖縄近海でUターンし、異例な進路をたどって北海道や岩手県などに大きな被害をもたらした台風10号(アジア名:ライオンロック)
は、その後も極めて希なコースをたどっていたことを読者はご存じだろうか。 台風は温帯低気圧となったあと東に進んでロシア
沿岸部に大規模洪水ををもたらしているのだ。
まさに台風10号は発生した時から温帯低気圧になった後まで、なんとも奇妙な進路をたどっていたのだ。 日本列島を北に向かった後は、どの台風もみな北東に進んで消滅するの
が常。 ところが、台風10号は東北地方を抜けた後、進路を真西に向け日本海に面したロシア沿岸部に上陸。 それも、温帯低気圧になりながら勢力は衰えず、
各地に大きな被害をもたらしていたのだ。
こうしてみてみると、どう考えても台風10号は異例な台風であった。 我々に何か大きな暗示を残しているように感じた私は、10号が発生した前後の世界の気象状況を調べてみることにした。 その結果、北朝鮮やインドやインドネシアやベトナムなど東南アジア
各国をはじめ南欧のトルコ、米国、オーストラリア、アフリカ西部のナイジェリアなど世界各地で記録的な豪雨による洪水が発生し、
甚大な被害をもたらしていることが分かった。 以下にその被害の凄さを示す写真を添付したのでご覧頂きたい。
龍~様の強いご意思によって移動した台風10号は、どうやらウォータークロックの本格的な始まりを世界に向かって告げる狼煙
(のろし)であったようだ。 台風一過、快適な秋空が広がるはずの9月、八ヶ岳山麓一帯では
今日も厚い雲に覆われた曇り空、午後には雨になりそうだ。 これでほぼ2週間、太陽はまったく姿を見せず雨と曇りの日々
の連続で、時には靄(モヤ)や霧がかかって、まるで梅雨時の天気の連続である。
稲穂は実ったが刈り入れが出来ない。 雨続きでジャガイモを掘ったらすぐに腐ってしまうため掘るに掘れない。 雑草だけは凄い勢いで伸びて畑は草だらけ。 これではとても収穫の秋とは言えない。 なんともおかしな天候
である。 今しばらくは被害は少なくて済むだろうが、農家の方にとっては厳しい状況が待ち受けているような気がしてならない。
来年の夏から秋にかけては、2013年11月初旬に発生し、フィリピンにおいて8000人の死者・行方不明者を出した、中心気圧が895
ヘクトパスカル、最大瞬間風速90メートルという、観測史上最大の「スーパー台風・ハイヤン」級の台風が、日本やフィリピン、中国など東アジア各国を襲うことになるかもしれない。