信じ難い台風10号の動き
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異常な進路をとる台風10号の今後の動きの予測 (クリックで拡大)
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最近の台風の異常さについては、21日付けの記事「台風が示す異常気象」で記した通りである。 本土の東の海上で発生した台風
が南の沖縄東方の海上に、通常の進路と「真っ逆さま」のコースを進むなど聞いたことがない。
その台風10号が今度は1週間ほどかけて南大東島の南海上に進んだ後 本日26日夜半頃から一転して北東方向に反転し、29日には発生した元の位置に近い海上に戻ったあと、30日には日本列島の真ん中を北西に横断しようとしている。
しかも、勢力は既に「非常に強い」レベルとなっており、中心気圧は945Hps、最大風速は45m/s、最大瞬間風速は60メートルとなっている。 もしもこれから先、さらに勢力を増すようなことにな
るようなら関東や中部、北陸地方一帯が大変な被害に見舞われることになりそうである。
それにしてもなんともおかしな台風である。
台風の被災地といえば誰もが思い浮かぶのは、沖縄と九州だ。 しかし、今年はその両者にはまったく台風が上陸することがなく、台風とはまったく無縁の地であった日本列島最北端の北海道に上陸したり近くを通った台風の数が、今年に入って発生した11個の台風の内、2、5、6、7、9、11号と半分以上
に達しているのも驚きだ。
その結果、収穫を目の前にした道東を中心とした農家では、ジャガイモ、タマネギ、小豆、スイートコーンやイネまでもが、甚大な被害を受けて収穫がほとんど見込めない状況になっている。 中には畑が洪水で流されて農業の継続
自体が危ぶまれているところも出ており、北海道全体の農作物の被害総額は数十億円規模に達するのではないかと言われている。
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全国一のタマネギの産地である北見市では、台風7号による常呂川の氾濫で
収穫前のタマネギが水に流されるなど、農作物に甚大な被害が出ている。 |
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それにしても、一体台風10号はなにゆえ前代未聞なコースをたどろうとしているのだろうか。 気象庁は高気圧の位置やその張り出し方がどうとか説明しているが、さらにその要因を追求すれば行き着く
先は海水温の上昇となりそうだ。
海水温の上昇といえば、石垣島など南の島の海に生息する珊瑚礁にも異変が起きている。 多くの珊瑚に白化現象が発生し、西表島(いりおもてしま)などの海底では、白化した珊瑚が山のように重なっている。 その要因は海水温の高さである。 今年は台風が南の島に来ないため、冷たい海水との混ざり合いが起きず30度を超す高い海水温が続いているのである。
その結果、「命のゆりかご」である珊瑚が白化した珊瑚礁の海からは小魚がいなくなり、その小魚を餌にする魚たちも消えてしまっている。 こうした海の生態系の異変は漁業関係者にも深刻な影響を及ぼし、生活を脅かす事態になっている。
こうして見てみると、台風の発生場所や異常な進路は、陸では農作物に被害をもたらす一方、海では漁獲量の減少によって、漁業関係者の生活を脅かす事態を引き起こそうとしている。
それは即、我々がこれから先、食料の飢餓状態へと向かう可能性を示唆している。
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海水温の上昇で白化現象が発生した珊瑚礁
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ドイツ政府は「中東情勢を複雑化しているトルコの動き」で記したように、昨日、ドイツ国民に対し緊急事態に備え、10日間の食糧と水、
90日分の燃料やガソリン、現金の備えるなどの「国民保護計画」を承認し発表している。 今回の措置は、テロや自然災害の
具体的な危機が迫っているからではないが、昨今の「世情の不安」や「異常気象」を考えれば、今や
「一寸先は闇」であることをドイツ政府は感じており、「備えあれば憂いなし」として緊急時への備えの必要性を呼びかけたものと思われる。
日本とてこうした厳しい状況になんら変わりはないはずである。 しかし、呑気な我が国の政府やお役人がそうした事前準備を呼びかけることなど、当分ありそうもないだけに、各自が
自らその必要性を自覚し物心共に十分な準備をしておく必要があるようだ。
これこそが私が長い間、著書や講演会やHPで訴え続けて来たことである。
あなたはどこまで準備が出来ていますか? まだほとんどの方が物心両面で、十分な準備が出来ていないのが実体ではないだろうか。 残念なことだが、徳乃蔵に来館されている方でも、まだ半数近い方が実行できていないようである。
たとえ出来ておられる方でも、日常使われるバッグや旅行用のカバンの中、また車の中に、マスクやゴーグルを入れておられる方はさらに少ないようだ。
台風をはじめ自然現象をコントロールしておられるのは龍~様である。 それだけに、昨今の異常な台風の動きや本格化している珊瑚の白化現象は、世の中の動きに極めて鈍感な日本人に
、龍~様がこれから始まる異変を知らしめようとしておられる可能性は大だ。
「天の啓示」をいつまでも見過ごしているようなら、後悔先に立たずとなることだろう。
あなたがその仲間に入るかどうかは、あなたの心がけ次第である。
自身や家族の命を守るための準備をいつまでも怠っているようでは、もはやそれまでだ。 「先送り人生」からの転換こそが、今のあなたにとって一番必要なのかもしれない。
世界の異変
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イタリア中部の地震の被災状況
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ミャンマーの仏教遺跡の被害状況
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イタリア中部で発生したマグニチュード6・2の地震は観光地の町全域をほぼ壊滅状態に陥れ、既に死者の数は250名を超えており、2009年に今回の地震から50キロの地点で起きたラクイラ地震の死者数300人を上回りそうである。
同じ頃、ミャンマー中部の有名な観光地バガンでもマグニチュード6・8の地震が発生。 死者数は少ないものの185の寺院で大きな被害が出ている。
一方、ヨーロッパではこのところ各地で猛暑に襲われており、25日にはパリで37℃、ドイツでも30℃を越すこの時期としては異常な高温となっている。 また、米国では南部から東海岸北部のニューヨーク州にかけて24時間で35以上の竜巻が発生、中でも南部のインディアナ州では添付した写真のように、住宅や店舗に大きな被害が出ている。
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インディアナ州ではスーパーマーケットが全壊
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住宅に飛んできた大型トラック。 日本では見たことのない風景だ。
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