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  核施設は大丈夫か?

中国の大地震発生のニュースで震源地が四川省だと聞いたとき、一瞬ひらめいたのは、チベット族 などの少数民族の住む町であるということと、多くの核工業基地と核研究所が集中している、核施設銀座と噂されていた場所であったことである。チベット族の人々がまたもや被害にあわれたのかと気の毒に思うと同時に、核施設は大丈夫だったのだろうかと不安が走った。

テレビに映り出された被災された人々の惨状を見ていると、今更のように、中国という国のあまりに凄い格差社会の実態に唖然とさせられたが、一方で、こういった貧しい少数民族の地に 核施設を設けていることに釈然としない気持ちを禁じ得なかった。 日本のように、そこに暮らす住民に危険性を周知徹底した上で施設を設けたわけでないことは明々白々だ。

核施設に関する情報を簡単に申し上げると、核兵器の研究施設の多くは四川省にあり、チベット自治区には、実験設備と核ミサイルの発射基地が地下に埋設されているといわれている。

1950年代に毛沢東がチベットを強引に中国領とした一番の目的は、危険度が高い地下核実験場やアメリカ本土に狙いを定めたミサイルの発射基地として、中華人民の住む本土から遠く離れ、標高の高いチベットの地が最適と考えたからに他ならないのだ。

因みに、中国は現在240発の核ミサイルを保有しており、そのほとんどはチベット自治区の地下施設と四川省内にある岩盤をくり抜いたトンネルの中に保管されている。また四川省内の核施設には、研究用原子炉(1カ所)、核燃料生産施設(2カ所)、核兵器製造施設(2カ所)が配備されていると言われているが、今回の震源地からは数十キロ以上離れているようだ。

さて、恐れていた核施設の事故については、震災後3〜4日間、全く発表がなかったが、中国環境保護部長の周生賢氏の「今回の四川大地震で32個の放射源(核物質)が埋もれたが、現在そのうちの30個が回収され、残りの2個はその位置が特定され、周辺に安全措置を取ったため、問題ない」という発言が掲載されたので、ホッとしていた 。

ところがその後に、放射源の数が50個に増え、先週末にはなんと99個にまで修正されてしまった。 核漏えいの情報がちらほら流れ出す中、修正報道はいつまで続き、放射源の数は一体どこまで増え続けるのかと不安に駆られてくる。しかし、それ以前に、紛失した放射源とは一体 いかなる核物質なのか? それはどんな被害をもたらす可能性があるものなのか全く説明がなされないのがさらに気がかりである。

不思議なことに我が国の報道関係だけでなく、欧米のマスコミもそれについては何故まったく触れないままである。一体それはなぜだろうか? 

もしも放射源の破壊が放射能漏れに繋がるようなら大変なことである。 周辺の住民には遅かれ早かれその影響が出ることは間違いないからである。それに、風下にある日本にもまったく被害が及ばないという保証はない。

そんな心配をしていると、大紀元日本社が次のようなニュースを流した。
 

 

核漏れを隠ぺいする中国当局=被災者

 【大紀元日本527日】四川省大地震により、被災者は悲惨な生死の災難を経験した。中国共産党は地震予報を隠ぺいし、地震情報に関して当局がデマとする情報を打ち消した。地震後は被災地の水汚染、核漏えいの情報を打ち消し、放射能が漏れ出していることを否定した。しかし綿陽市の被災者・張さんは24日晩、記者に対し噂は根も葉もないうわさではなく、我々地元の人間はみな実情を知っていると伝えた。

張さん 「私たちのこの付近ではよくない噂が3つある。一つは水源汚染、もう一つは疫病、そしてもう一つは核による放射能汚染だ」

彼はこの中で人々が最も心配しているのは核の漏えいであると話している。

張さん 「私たち民衆の間にはいくつかの噂があり、地下に埋められている何ヶ所かはすでに崩れて容易に放射能が漏れていると言われている。綿陽市地元の人々はここにはたくさんの核工業基地と核研究所があることを知っており、みなこの問題を非常に心配している」

張さんによると、特に、この地区の各基地及び研究部門を防衛するために駐屯している軍隊職員が地震後にいなくなったという。

張さん 「綿陽科学技術都市の今回の大地震では綿陽市に駐在している全ての部隊は何の行動も起こさず、防衛のための駐在員も被災地に何の支援もしていない。私たちの所にいる軍隊は全て他の省から来ており、綿陽の軍隊は少しも被災地に救援に来ないのです。この点もおかしなところです。小覇(覇は正しくは土へんがつく)では地震中にこれほど多くの人が死に、これほど多くの人が被災者になったのに軍人の影は全く見えない」

 



新華社が中国政府べったりのニュース社であるのと反対に、大紀元社は中国の法輪功が関係した報道会社であるため、政府への批判に多様偏った報道が散見される てんはあるゆだ。しかし、このニュースは聞き流すわけには いかなかったので、気に止めていたところ、6月に入ってさらに核関連施設の破壊事故発生の懸念を一段と裏付けるニュースが流された。

 

  四川大地震:震源地で大量のコンクリート噴出、地下核施設爆発か

大紀元日本6月3日】四川大地震の震源地付近の山で、地下からコンクリートの塊が大量に噴出した。専門家は、地下で核施設の爆発の可能性を示唆した。

中国メディアの中国新聞社の5月31日報道によると、震源地付近の映秀鎮と旋口鎮の境目にある山の上り坂で、幅約1キロ、長さ約2キロの巨大な溝が地震後にできた。溝の底には直径20cmから50cmコンクリートの破片で埋め尽くされていた。現場には大きな建物がないため、これほど多くのコンクリートの破片の出所が問題になった。

現地の村民によると、5月12日地震発生当時、多くの村民は農作業をやっていた。突然地面と山が激しく揺れ始め、同時に凄まじい爆発音に伴い、付近の山頂に穴が開き、そこから歯磨き粉を絞り出すかのようにコンクリートの破片が噴出した。この様子は、約3分間続いたという。

中国新聞社が報道した噴出の時間と現象に基づいて、地下の火山爆発の可能性を排除できる。「核施設の爆発によって発生した強烈なエネルギーが地下建築物を砕き、その破片を地上に押し上げてきた可能性が高い」と専門家は分析している。

国外の中国情報サイト「博訊ネット」も専門家の見解を引用し、核爆発が発生したと伝え、コンクリートの破片は中国軍の地下軍事施設のものと報じた。

被災地の目撃者の証言によれば、地震発生直後、汶川県(ぶんせんけん)の震源地から南西方面の山中に通じる主要道路は特殊部隊に封鎖され、半径数百キロ圏内が立ち入り禁止となった。また、山に入る大量の軍車両に、白い防護服を着た人の姿を目撃したとの証言もある。

また、震源地付近の救援隊は、中国の軍部隊だけで、国外と民間の救助隊は現地に近づくのを禁止されていたという。

 

 

 


写真@  ガスマスクをつけた救助隊
 

写真A  遺体を密封した袋に入れて運んでいる

 


付近の山頂に穴があき、コンクリートの破片が吹き出したという証言は尋常ではない。付近にコンクリートの建物がなかったということを考えれば、当然山の山腹か地下にコンクリート建造物があり、その中の爆発物が地震によって爆発し地表に飛び出したことは間違いない。

山頂に穴を開けたということは、爆発物が小型の物ではなかったということだ。これこそが、中国政府が探し求めている放射源そのものであったのではないだろうか。

どうやら、次第に核施設の存在とそれらが破壊されたと思われる状況が明らかになってきたようである。救助隊が身に付けている服装を見ると、単に感染症を防ぐのとは違った雰囲気が感じられる。

特に写真Aの救助隊が運ぶ遺体袋と思われるものは、他の地域で写された写真には見られない完全防備の埋葬袋である。何故ここでは遺体の処理に特別な処置が施されているのだろうか、と不審に思えてくる。

そんな折り、友人から核施設破壊のニュースが掲載されている興味深いホームページがあるという メールが届いた。

そこで早速ホームページを拝見してみると、それは、「米流時評」というHPで、このHPの作者は外国語が堪能であるらしく、そこには、数百の海外ニュースから選りすぐった、日本のマスコミからは窺い知れない驚異的な記事と写真が掲載されていた。

そ れらの記事と写真は、四川省とその周辺において、多くの核施設が破壊され、放射能による被害が発生した可能性が一段と大きくなったことを伝えていた。

作者は、自分のHPは妨害にあって数時間の内に消されてしまう可能性があるので、 写真や記事の出典さえ記したら、転載自由とするので多くの人に伝えて欲しいと述べている。そこで、震源地周辺で起きている異常な状況を、読者にも知って頂くために、何枚かの写真を借用して掲載させて頂くことにした。

読者も次の掲載写真を見れば、汶川市や綿陽市周辺では何か異常な事態が発生していることが感じられるに違いない。
 

 

 

写真B

不思議なことに周囲の山には変化が
見られないが、一部の山肌だけが
無惨に削られている。

なぜこの山肌だけがこれほどに
崩れたのだろうか?
 

 
 
 


写真C
山間部の一角に場違いなビルが乱立し、
その一角には「北川大飯店」が建っている。
やはりこの周辺には重要な施設があり、
政府の要人や核研究の関係者が頻繁に
来訪していたことが伺われる。
 

 

 

 

 


写真D
綿陽市には早くからガスマスクと防御服を
まとった救助隊が到着している。
しかし、地元に駐在している部隊は引き上げ、
他の省から支援に来ているのは不思議である。
核事故の事情を知っている地元の部隊は
引き上げさせて口封じをする必要があった
のではなかろうか。
 

 
 
 

写真E
600人の小学生が倒壊した校舎に生き埋めになって死亡した綿竹市の惨状。崩壊した建物の鉄筋が飴細工のようにねじ曲がっている。
HPの著者は、「地震と言う物理的な力でここまで
曲がるものだろうか?」と疑問を投げかけている。

 

 

 

 
 

写真F

街の中に落石した巨石は車を物の見事にぺしゃんこにしている。

しかし、住宅や商店の連なる街のすぐそばに、こんな巨石が露出した山があったのだろうか?

 

 

 
 


写真G

この巨石は本当に山から崩れ落ちてきた物
だろうか?

異常な爆発によって吹き飛ばされたのでは
ないだろうか?周囲の状況から落石とは
思えないのだが。
 

 

 

 


 
 

写真H

遺体には布をかけるのが一般的だと思うが、なぜかここでは鉄板やトタンで覆われている。

HPの著者はその理由を次のように述べている。

「この写真の金属の囲いは、放射能よけの応急処置ではないかと思われる。特別に保存しているのは、遺体が一般市民ではなく、核施設に勤務していたスタッフだからではないだろうか。

核物質が紛失しているところから、生死に関わらずスタッフの身元確認が急務になっているはずだ」

著者の考えは正鵠(せいこく)を得ているように思えてならない。
 

 
 
 

写真I

映秀地区を見下ろす高台に掘られた、深い塹壕(ざんごう)を思わせる急増の死体埋葬所。

放射能被害にあった一般市民の遺体だろうか、一体づつでなく、まとめて丘の上に運ばれ、必要以上に深く掘られた穴に埋葬されている。

穴の中にいる隊員と比較すると穴の深さが分かる。著者は穴の深さを7〜8メートルと推測している。

隊員が身に付けている服は他の救援隊のように白色ではない。死体から発散する放射能とか化学物質の影響を避けるために特別の防御服とアイマスクを着用しているのではないだろうか。

 


作者は核施設が存在しそれらが破壊したと思われる根拠を次のように記している。
 
  12日の烈震の震源地にもっとも近い町、四川省北西部、汶川県の映秀地区私がここに核施設があったと確信する理由は、人口わずか2万人という小さな町にもかかわらず、立派なホテル「北川大飯店」があったこと(北京あるいは外国の要人用、現在は倒壊)。山間の小さな村落にもかかわらず、ほとんど全ての建物がモダンな高層ビルであったこと。しかし全建築物の85%以上が倒壊、残った建物には爆破命令が下ったこと。
また、住民の75%がほとんど即死していること。生き残った負傷者はヘリで一旦は成都市の病院に収容されたが、その後北京へチャーター機や特別列車を仕立てて隔離護送されたこと(取材は一切拒否状態)。一番上の写真に見られるように、市内の建物は壊滅状態。死体は一体ずつでなく、まとめて丘の上へ運ばれ大量埋葬されていること(トップ写真)。しかもその墓穴は尋常でなく深く掘られていること(写真I)。

これまでに延べで数えると数千枚になる報道写真に目を通してきたが、気になる写真がどんどん出てきた。先ず第一に、中国政府の対応が驚くほど迅速だったこと。地震発生から2時間後にはすでに数個師団の軍隊を現地に投下している。しかも、その壮行式らしき背景には巨大なバナーまで用意されていた。

 


このHPは充実した内容が掲載されているので、読者にはお気に入りに追加して時々ご覧になることをお奨めする。我が国の間のマスコミからは窺(うかが)い知れない情報に接して、さぞかし驚かれるに違いない。権勢や中傷に屈せず、こうしたHPを掲載しておられる作者には、心から敬意を表したい。

   「米流時評」のホームページアドレス  http://beiryu2.exblog.jp/7997269/   http://beiryu2.exblog.jp/8024225/

 


ところで、核事故が発生したかどうかは別にして、被災直後に震源地の近くで産まれた驚異的な卵をご覧に入れよう。

震源地の竜門山断層に近い彭州市小魚洞村の農家では、地震後に通常の卵の5倍はありそうな卵が産まれた。

鶏が地震の発生で驚いたために産まれたのだろうか? それとも突発的に放射能が産まれかかっていた卵に影響を及ぼし、巨大卵が産れたのだろうか?

時期が時期だけに大変興味深い卵である。

 

現在、中国政府は地震によって出来たダムの決壊による2時災害を防ぐために、必死の作業を続けているようであるが、汶川市や映秀市周辺に大量の水が流れ込んで 来た際に、研究用原子炉(暗号名821・プルトニウム型)の水蒸気爆発が起きる可能性があり、政府はそれを一番恐れているのではないかというニュースも流れている。いずれにしろ、しばらくの間中国情報からは目が離せないようである。

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