ワイス博士が語る近未来情報とアセンション
『前世療法』や「魂の伴侶』、『未来世療法』(いずれもPHP文庫)などで日本の読者にもお馴染みの退行催眠の世界的権威であるブライアン・ワイス博士が大紀元社の記者とインタビューした記事が載っていた。
そこには頑固な無神論者であったワイス博士が死後生の存在や輪廻転生を信じるようになった経緯と同時に、人類が間もなく遭遇することになる一大異変についての興味深い研究結果が掲載されていたので転載させて頂くことにした。
エール大学とコロンビア大学を卒業し、正規の訓練を受けた医者として、権威ある心理医学の教授が語る地球と人類の近未来は、私がかねてから語ってきた多次元世界の存在や人類の行く末と驚くほどに一致するものであった。
それはまた、優れた「チャネラー」や「祈りの人」、あるいはヘミシンクによる「肉体離脱体験者」などによって語られるアセンション(次元上昇)情報を裏付けるものでもあり、精神医学もとうとうここまでたどり着いたのかと、感慨深いものであった。
それは即、1万6000年前、「ノアの洪水」を目前にした人類と同じように、我々にもまた同じ事態、すなわち未曾有の大艱難と最後の選択の時期が目前に迫っていることを知らしめているものである。
かって、「ノアの箱船」に乗れなかった人々は、死後、再び地球へ転生することが出来たが、今回は状況が異なっている。大艱難を経たあとの地球は高次元の惑星へと生まれ変わっているため、大艱難到来までの間に、アセンションができるレベルに達していない人間は、地球への転生が不可能になってしまうからだ。
これまでの地球と同じレベルの3次元の他の惑星へ転生することを望む人なら別だが、新生地球や高次元の世界へ転生しようとするなら、残された日々を精一杯頑張って、意識(魂・心)のレベルを上げるよう心がけるしかない。乗船する場所が霊的世界か地球かは別にして、いずれにしろ我々はこれから先、宇宙船という箱船に乗り込むことになるようであるが、できることなら高次元的惑星に移住したいものである。
現代科学を信奉するあまり、私の説く精神世界や近未来社会をもう一つ信頼し切れないでいる読者には、掲載した衛君宇記者のインタビュー記事は大変有意義な内容であるので、是非、心を開いて読んでみて頂きたい。天はいつまでも時を貸してはくれないことをお忘れなく。
一つの症例により変えられた科学の観念
キャサリンさんに出会う前に、私は40数篇の科学論文と専門著書を発表して、向精神薬学と脳化学の領域で、世界中に知られていた。私は「非科学」の領域や超心理学のことについて、かつて根本から否定し、研究してみようと考えたこともなかった。
1982年、私は催眠診療室の中で、催眠治療を受けているキャサリンさんの話に非常に驚かされた。催眠中の彼女が私の父親と息子のことを語ったとき、私はびっくりして腕に鳥肌が立った。父親のヘブライ語の名前や数千万分の1の確率で先天性心臓欠陥により亡くなった息子のこと、私の医学界に対する見方、娘の命名の経緯などに関して、キャサリンさんはまったく知らないはずだし、知る由もない。
驚いた私は、「誰があなたに教えたのですか」と彼女に訪ねた。彼女は「大師たちです。私は86回輪廻転生したことがあります」と教えてくれた。一方、催眠治療を受けたキャサリンさんは、自分の前生を思い出したことにより、すべての病症が改善した。私はこの事件から衝撃を受けて、初めて「輪廻転生」や「魂」の世界に踏み込んで、科学と直覚との接点を追求し始めた。
輪廻転生の科学研究資料に対する強烈な渇望を感じた私は、図書館のあらゆる関連資料を調べた。読めば読むほど自分の知識不足がますます分かるようになった。今回の経験とその後のほかの患者から得られた経験により、私の価値観は揺らぎ始め、物質から精神に移って、人間関係をより大事にするようになり、名利から淡泊になり、自分の生命に本当に必要なものと必要でないものが分かるようになった。
これ以前には、私は肉体が滅びた後に自分の生命の一部分が残されていることを信じていなかった。催眠中のキャサリンさんは大師たちの教えを受けて、人類生命の本当の意義について、次のように語った。「私達の任務は学習です。知識を豊かにして神のような生命になります。私達は解脱することができたら、またここに戻ってきて人々を教え諭し助けます」。
自分の前世今生
キャサリンさん(催眠された状態下で前世を思い出すことができる患者)に出会う前に、私の世界は唯物的なものばかりで、極めて学術的なものであり、それは私の世界の全てであった。私はコロンビア大学化学部を卒業後、エール大学の医学院で医学を学んだ。その後、エール大学とピッツバーグ大学の教授、マイアミ大学医療センターの心理医学部主任などを歴任した。
マイアミ大学に在任していた時、私は不眠症の医療チームを指導していた。その時、使っていた医療手段は電子機器による物理療法で、純粋な現代科学方式だった。あの時の私は前生を信じないし、魂の存在や精神世界をも信じることなく、純粋な現代科学者であった。キャサリンさんの体に現れた生命現象から、私の生命観が大きく変わった。私は輪廻の中で仏教徒、ヒンドゥー教徒、カトリック教徒として修行したことがあった。
今生では、私は中国に行ったことはないが、大昔に私は中国に生まれたことがある。それはおおよそ1000年前のことである。当時、仏教が中国で非常に盛んになり、禅宗が中国で生まれたばかりの時で、わたしも、禅宗の創立に多少関わっていた。その時代に、私はまた道士(修道者)として一生を過ごしたこともある。その時、5、6人の道家の仙人も私と一緒にいた。
このような話は、今の私にどう繋がっているのか、現代科学の立場からは非常に考えにくく、想像もつかないことである。しかし、このような生命現象は、現実に発生しており、しかも、私は何回も体験した。ある超能力者は私に「あなたの体には二つの人間の影像が見える。ひとつは年配の中国人の姿だ」と話したことがある。
それは、私が道士として中国で生きていた時の姿かもしれない。私も自分が東方の宗教、特にヒンドゥー教に強いつながりがあると実感している。
現代科学の方法で古代に記述された精神領域の生命現象を探求する
私は慎重に理性の心理状態を持って、科学の論理を守る前提で、精神世界の問題を探求している。私の経歴は一般の精神領域の多くの探究者と違うかもしれない。私は医学博士であり、大学の教授として勤めたこともある。私は、現代科学の手段で、たとえば陽電子断層写真の方法で人間の脳を研究したことがある。
同時に、私は古代から残されている精神世界の問題に関しても理解できるし、受け入れることもできる。実は、古代の仏教の中にたくさん科学の原理が記述されている。たとえば、原子理論、素粒子、多次元空間などもある。このような概念は、現代科学と何の矛盾もなく、ただ、時代が違うため記述する言葉が違うだけである。今、ますます多くの古代に記述された精神領域の生命現象が、近代科学および臨床実践により実証され、あるいは実証されつつある。
前世と来世の科学根拠
私は近代天文学者と物理学者の著作を読む時、彼らの研究と私の研究に共通した一面があることに気づいた。彼らの著作は、同時に存在する多空間、予期できる未来及び膨脹する宇宙を論述している。これは催眠状態下の患者たちが述べたことと非常に似ており、ただ、患者たちの陳述にはそれらの煩雑な数学公式がないだけである。
現代の天文学者たちは確かに多次元空間の存在を認めている。だから、私は前生と来世が現代科学的な根拠を持っていると話した。ただ、現代科学者の研究結果と催眠状態の患者が述べたことがどのように完全に繋がるかは、まだ引き続き探求する必要がある。量子物理学や超弦理論及び天文学者の発見から見れば、来世を論ずることは、決して非科学的な事ではない。
夢から始まった来世の研究
私は、はじめ、夢を研究していたが、その後、催眠に興味を持つようになった。一部の人は、予見的な夢を見る事があり、夢の中で未来の事が見える場合もある。しかも、夢の中で見えた状況はよく現実に現れる。私にとって、これはとても不思議なことであった。
そこで、私は未来のことを研究し始めた。科学者の立場から、私は意識がどのように働いているのか、どのように物事を左右しているのかを研究の目標にしていた。その当時は、人々は眠りの中で未来に入ることができるならば、催眠状態でも未来に入ることができるはずだと考えて、催眠状態下の意識活動を研究し始めた。
私達の意識はどのように将来の事を知るのか? それらの超能力者はどのように未来の事が見えるのか? 科学的な根拠は何なのか? ある種のエネルギーで過去と未来が繋がっているのか? 量子理論や超弦理論でこの現象を説明できるのか? これらの問題は、科学者が研究すべき一つの領域であると私は考えている。
生命の輪廻とエネルギー
私の想像では、一定の次元の生命になると、ただ一つの意識、或いは一種のエネルギーか、一つの感覚のようなものでしかないのかもしれません。
恐らく我々にはその次元の生命の様子を表す適切な言葉はまだありません。
例えて言えば、人類は氷の塊のようなもので、大きさも形も互いに異なる独立した硬い固体です。これらの氷が冷たい水に漂っている時、氷は互いに離れ離れになっています。しかし、もしエネルギーを使って水を加熱すれば、氷は溶け始め、最後にはすべて水に溶けてしまいます。この時、氷はもう互いに離れ離れの状態でなくなり、異なる生命の状態、振動形式に入ります。もし引き続き加熱すれば、水は水蒸気に変わります。
このとき、肉眼では氷の存在はすでに見えませんが、氷を構成する物質は水蒸気の中に存在していることを我々は知っています。水蒸気を超えると、神の世界に近づき、或いは高い知能の次元に近づくと考えられますが、我々にはそのような世界を表現する言葉がありません。なぜなら、我々はただ氷の塊の次元の生命だからです。人間はまるで氷の塊のようなものだと私は思っています。人間が次元を高めるために必要なものは愛(慈悲)のエネルギーであり、熱のエネルギーではありません。
我々の意識(魂)が体を離れる時、まるで氷の塊から水に溶けたような形になり、振動エネルギーがさらに高い次元に達したら、私達は水蒸気のようになります。水蒸気を超えた次元は、更に遠く更に高い次元であり、私達にはその次元を形容する言葉さえありません。それはまさにエネルギーの世界で遥かに水蒸気の境界を超えています。
逆の過程も考えられます。もし高エネルギー世界の生命が、そのエネルギーが徐々に低くなり、更に低くなれば、最後に人間になります。私達人類は最も低能で、最も緩慢な振動、まるで水分子の最も遅い振動形式の氷の塊のようなものです。
催眠中に見えた人類の未来
催眠療法を通じて、たくさんの患者が生活の中の不安と恐怖感を取り除かれ、積極的な生活態度を取り戻しました。さらに催眠を受けた多くの患者は、催眠中に近未来の地球の激変が見えました。催眠中に見えたことから、患者たちはほぼ同じように地球の将来が3段階に分かれていると話しました。
第1段階は、ほぼ今の時期です。この段階は自然的な、或いは人為的な各種の災難に見舞われ、悲惨な事件が多く発生しますが、まだ世界規模の問題ではありません。この段階で、毒を持つものがますます多くなり、地球の人口増加によって多くの問題が発生し、環境汚染が進み、地球が温暖化になります。しかし、人々はまだ生きることができる状況にいます。
第2段階は、人類の第2回目の「暗黒の時期」です。なぜこのような暗黒の時期があるのか、よく分かりませんが、もしかしたら人類を浄化するために必要な時期なのかもしれません。この段階で、たくさんの人々が亡くなります。この時期に生きられる人は非常に少ないようです。多くの人類はその主意識(魂)が昇華して、別の空間から地球の変化を注目するようになります。その時、地球上の人類の一部は、より高い次元の空間に転生するのかもしれません。
その後、第3段階に入ります。この段階になったら、地球のすべては純潔な、素朴なものになり、万物に活気が溢れて、世界が平和で穏やかな環境になります。
人生の目的は永遠の命を得るため
数千例の患者に対して催眠治療を施す中で、魂の輪廻が確認できました。地球はまるで乱雑な教室のようで、さまざまな魂がここで輪廻転生しながら、自分の信じるものを探しています。
多くの人々が平和で素朴な世界に憧れるようになれば、そのような世界がきっと到来します。我々がしっかり覚えておくべきことは、私たちが地球にやってきた目的は永遠の命を得るためです。しかし、多くの生命は、これがわからないか、或いは毎日の多忙な生活の中で、すでに人生の本当の目的を忘れてしまいました。 (記者・衛君宇、翻訳編集・文子)
ワイス博士がインタビューで述べている第2段階の到来は、最近の情報ではそう遠い先のことではなさそうである。また、第3段階の「地球のすべてが純潔な素朴なものとなって、万物に活気が溢れて、世界が平和で穏やかな環境」になった状況というのは、地球がアセンションして高次元の星に生まれ変わった後の世界のことを言っているのだと思われる。